装備を決め、支払いを済ませたあと。
2人のステータスには、新しい装備が反映されていた。
「これで、次のクエストに行けるね」
セツナが画面を見ながら言う。
「うん」
ミズキが頷く。
「今度は、ちゃんとしたクエスト」
「……3人で、ですよね?」
セイが確認する。
「当たり前」
ミズキはあっさり言った。
「ここまで来て、今さら別行動とかしないでしょ」
セツナが笑う。
「じゃあさ、次は本番だね」
「はい」
セイは小さくうなずく。
本番。
その言葉が、不思議と怖くなかった。
「次のクエスト、日付またぐけど2人ともいけそう?」
ミズキが言う。
「うん、ちょうど土日だから私は大丈夫」
セツナが答える。
「僕も大丈夫です」
「よっしゃ、じゃ次は3人でお泊りだね」
「えっ!?3人でですか!?」
その言葉を聞いて、セイの心臓が、ほんの少しだけ跳ねた。
「もちろんそうでしょ。なになに?もしかしてセツナと2人っきりにでもなりたかったのかな?」
ミズキがニヤニヤしながら言う。
「い、いえその、誰かと宿泊するのは初めてでしたので…」
「えっ!?セイもそうなの?実は私も初お泊りなんだよね。なんだかワクワクするよ」
セツナは嬉しそうに話す。
「そっか、じゃあさ、当日は3人でパジャマパーティとかどうよ?」
「えっ!?パジャマパーティー?なにそれ、すごい楽しそう!」
「えっ!?僕もですか!?」
「何言ってるの、当然でしょうが」
「セイはもしかしてこういうのイヤ?」
「いえ、そうではありませんが…はい。僕も……問題ありません」
「よっしゃー、決まりだね」
「それじゃ3日後また広場でね」
「はい、セツナさん、ミズキさん、当日はよろしくお願いします」
そう答えながら、胸の奥で何かが、静かに満ちていくのを感じていた。
(第27話に続く)