■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第23話) | 世羅の気功と日常ブログ

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街の外れにある小さな採集エリアは、想像していたよりも穏やかだった。

 

「なんか、ピクニックみたい」


セツナが辺りを見回しながら言う。

 

「おっ、セツナってば余裕じゃん」

 

「えっ?でもこうやって薬草探すのって、平和だなーって思って」

 

「まあね。もう少し難易度が上がると、危険と隣り合わせになるけど、このクエストは例外みたいなもんだ」

 

「それで、素材ってどうやって探すの?」

 

「まずね」


ミズキは少ししゃがんで草むらを指す。


「回復系の素材は、“人に踏まれにくい場所”を見る。街道の端とか、岩陰とか」

 

「なるほど」


セツナは感心したように声を出す。


「さすが、詳しいね」

 

「ふっふーん、当然。私はいわゆる古参ですからね。ちなみに、次の素材はね――光」

 

「光?」

 

「そ。派手じゃないけど、夜とか暗い場所だとほんのり浮くやつ」

 

セツナはミズキに教わりながら、楽しそうに進んでいく。


その少し離れたところで、セイは別の方角を静かに探していた。

 

「セイ、そっちはどう?」


セツナが声をかける。

 

「はい、問題ありません。セツナさんたちは、どうですか?」

 

「うん、ミズキに教わりながら、なんとか探してるところ」

 

「そうですか。無理はしないでくださいね」

 

「うん、ありがと。セイもね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

セイはそう言って、再び視線を地面に戻した。

 

「うーん、油断すると素材を見逃しそうになっちゃうね」


セツナはしゃがみ込み、足元を探している。

 

「まあね。でも慣れてくると、どこに目を向ければいいか分かってくるよ」

 

「そっか。あっ、もしかしてこれかな?……“やわらかい葉”」

 

「おー」


ミズキが感心したように言う。


「そうそう。ちゃんと見てるね、えらい」

 

「ほんと?よかった~」

 

「おっ、私も早速はっけーん」

 

ミズキは淡く光る小石を拾い上げた。

 

「これさ、夜じゃないと目立たないんだよ」

 

「さすが古参」


セツナが言うと、ミズキは肩をすくめた。

 

「まあね。これくらいは当然」

 

2人が笑い合っている少し先で、セイが声を上げた。

 

「お2人とも、こちらで“澄んだ水結晶”を見つけました」

 

「おー、さっすがセイ。やるじゃん」

 

「ありがとうございます」

 

「これで材料は全部そろったよね?」

 

「そうだね。それじゃ、戻ろっか」

 

素材を揃え、3人は並んで街へ戻る。

 

「思ったより早く終わったね」


セツナが言う。

 

「こういうクエストも、悪くないでしょ?」


ミズキが笑う。

 

「うん、ほんっと楽しかったよ。ミズキありがとね」

 

「どういたしまして~」

 

「僕も。初めてでしたが、安心して進めることができました」

 

「そっか、そっか」

 

3人は和気あいあいとした雰囲気のまま、街へ戻っていった。

 

(第24話に続く)