「亥の子」の思い出 | 世羅の気功と日常ブログ

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今日は「亥の子」の日ですね。
 

前日から前夜祭の太鼓の音が聞こえていて、今日は「亥の子」の日だと分かっていましたが、今朝も早朝から響いてきた太鼓の音が目覚まし時計代わりになり、珍しくすんなりと起きることができました。

 

その太鼓の音を耳にしていると、不思議と幼い頃の記憶が蘇り、思わず笑みがこぼれました。

 

幼い頃、父が太鼓の叩き方を教えてくれたことがあるのですが、強弱のつけ方やリズムの取り方が上達していくのが嬉しく、得意げな気持ちになったのを覚えています。

 

また、亥の子の唄を歌いながら町内を練り歩いたこともありました。
 

自分の家の前まで来ると、普段着ないはっぴ姿で弟と並ぶ自分たちを見て、両親が嬉しそうに写真を撮っていたのを思い出します。  
 

寒い空気の中、土手に集合しておにぎりやお味噌汁をいただくお昼ごはんは、心も体も温まるようで、今でもあの味を超えるものはないと思っています。

 

亥の子といえば、町内会長さんが宮司姿で獅子舞や子どもたちと一緒に各家庭を回る光景が印象的ですが、その姿を見るたびに、後に町内会長を務めた父のことを思い出します。

 

父が宮司姿で家を訪れたときは、普段とは違う神聖な装いに思わず笑ってしまいましたが、どこか誇らしい気持ちとともに、嬉しさを感じたことを今でも覚えています。
 

ちなみに、地面を叩いていた「あれ」は「亥の子石」というものであると後で知りました。

 

縄を付けた石を使いながら唄い、リズムよく地面を叩くあの光景は、今でも鮮やかに思い出せます。  
 

「亥の子、亥の子、亥の子餅ついて、繁盛せー、繁盛せー」という唄声や太鼓の音が響くと、自然と気持ちが明るくなり、楽しい気分になります。

 

ここ数年、コロナ禍の影響でこの行事も縮小されていましたが、今年は久しぶりに太鼓の音や亥の子唄を耳にすることができ、本当に嬉しかったです。  
 

収穫祭や子孫繁栄、無病息災を祈る行事としての亥の子。

この伝統行事がこれからも続いていくことを願っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。