状況を把握するのに、それから数時間か経った気がする。
星夜は私の額にキスをした。
思い出して再び顔が熱くなる。
普通に考えたら、きっとこの返事は…。
って、星夜は普通じゃなかった…。

取り敢えず荷物を鞄にしまい、教室を後にした。

夜、布団に戻って目を瞑っても、やはりあの光景が胸を苦しくさせる。
恋ってこんなに苦しいものだったかな。
あの悪戯な表情と優しい口付けはまるで対称的で。

「…好き」

思わず呟いた。

次の日の事。
学校に行くと、さとねが親しげに神谷と話しているのを見掛けた。
柔らかい表情。
幼馴染みだって言えるぐらい仲が良い。

「おはよう、さとね」
「あっ、おはよ!ゆず!」

そのまま通りすぎようとした瞬間だった。
がしっと腕を掴まれた。

「俺にはねーのかよ?」
「…っ?!」

一瞬戸惑うが、溜め息をついて挨拶すると、腕は解放された。

私は、それをさとねが冷たい目で見ているとは気づく筈もなかった。

まちこは相変わらず星夜一本だった。
私なんかじゃ到底まちこには及ばないな、なんて思うと寂しくなった。

そんな日々に、春はもうすぐ終わりを告げる。
桜もだいぶ散ってしまい、梅雨が始まる季節になってきたのだ。

席に着くと、神谷は授業中、度々私の方を向いては話しかけてきた。

放課後も、星夜との対談は続いていた。
この前あったことはまるで無かったように。

梅雨入りと同時に、私の生活は徐々に暗がりに落ち始めるのだった。






本当あの人は厨2なんじゃないかって思うねw
関わり持ちたくねww
まぁもう関係無いしいいんだけどね

新しく通うことになった塾行き始めてからなんかチラチラ記憶が彷徨いたりするんだよね

今が愉しいから全然構わないんだけどね

此処だけの話

誰関せずな話だと思ってね

あの時勇気さえあればなぁ~なんてことあるよね
そうしたら今はもっと良い関係築けたんじゃないかなってね
苦い思いせずに済んだのにねって思うことありません?

私は沢山有るんだけどやっぱり無い人も居るのかな?

人生やり直したい気がするけどそれも勿体無いなって感じるくらい良いことも山ほどあるね
きっと来世は会えないだろうしこんな得意分野も無いかもしれない
寧ろ人間じゃ無かったりね

私の望みとしては、もう人間って色々なこと有りすぎるし疲れちゃうから、来世は無いのが一番良いな



Android携帯からの投稿




「...私、星夜が好きなの」

「...俺が...?」

言ってしまってからハッとする。

「ごっ、ごめんねっ、会って間もないのに可笑しいよねっ...!!」

掴んだ袖をパッと放すと、鞄にいそいそ荷物を片付ける。
私ってば、何を言っているんだろう...
えっ?好き?
これは恋慕なの?
外見はとても平静を装っていたが、内心はパニック状態だった。

星夜は無言のままだ。

何回か放課後話しただけの関係なのに、いきなり告白されてもって思うはずだ。
私は手元が狂って携帯を落としそうになった。

「わっ!」

携帯を押さえる手と手が重なる。
一瞬何があったのか解らない。
でも私は手を片方しか出していないはず───...

「ごっ、ごめっ」

星夜の白い手が私の手の上に..

「あっ、ありがとうっ...」

今日は何がなんだか解らない。
顔はお風呂の中みたいにかっかして、手は小さく震える。
星夜は手をどかさなかった。

「せっ、星夜..?」

星夜は無言のままだ。
どうしよう。
まともに顔が見れない。
思わず視線を足元へ運んだときだった。

額に柔らかいなにかが当たった。

「....っ?!」

視線を戻すと、目の前には星夜の喉元。

ゆっくりと離れる星夜の手。

すべての時が止まった気がした。

呆然とする私を残し、星夜は悪戯に微笑むと、教室を去っていった。

一人残された私は我に帰るとさっきの出来事を思い出した。

「どうしよう..っ」

額を抑えて、状況を把握すると、私は腰が抜けたように床に座った。
此処まで胸が高鳴るのは初めてだ。

「すっ、少し休んでいこう..」

私は火照りを冷ますために窓まであんよしていった。