セコイア・モンテッソーリの親子教室のブログへようこそ!
ここにいらっしゃった方はもう既にモンテッソーリ教育をある程度ご存知ですね。
モンテッソーリは子どもの発達を科学的に観察して彼らに必要な活動を考え、
その活動を通して子どもたちが自分で発達していくような教育方法を見出しました。
その方法は1907年にイタリアで「モンテッソーリ子どもの家」となって、
2歳半から6歳までの子どもたちのために世界中に広がっていきました。
日本では、モンテッソーリを取り入れた幼稚園や保育園という形や、
最初の「モンテッソーリ子どもの家」を忠実に再現している園、つまり、
幼稚園という形にも保育園という形にも縛られない「子どもの家」も増えています。
セコイア・モンテッソーリは「子どもの家」です。
今日は、「子どもの家」と幼稚園・保育園との違いについてお話します。
少し長くなりますが、ご関心のある方はどうぞ最後までお付き合いください。
まず「子どもの家」についてお話しします。
モンテッソーリ子どもの家は幼稚園でも保育園でもありません。
幼稚園や保育園には規模や保育時間についての制度的な基準があり、
子どもの家の特徴がそれから外れるせいもありますが、
私の場合は、時間や人数に縛られず自由に日々の保育を組み立てたいという理由で、
保育園や幼稚園ではなく子どもの家という形態を選択しています。
たとえば幼稚園だと3クラスから5クラスくらいはありますね。
入園時期も4月の一斉で、クラス替えや担任の先生の交替がある園が多いです。
誕生日がばらばらの小さい人を一年分まとめて一斉に入園するのは、
実は子どもたちにとって(迎え入れる在園児たちにとっても)負担なことです。
モンテッソーリ子どもの家では、2歳半になったお子様が通年ぱらぱらと入園します。
ある人は6月生まれで12月に入園、またある人は9月生まれで3月に入園します。
そのため、新しい環境に慣れていく過程を一人ずつしっかりサポートできますし、
在園児さんとしても、新しいお友達を一人ずつじっくり知っていきます。
新しく来た○○ちゃんは朝は泣いてるね、僕もそうだったなと味わいながら。
こうして一人ずつをよく知った仲間同士が、クラス替えもなく先生の交替もなく、
卒業までずっと同じメンバーで過ごします。
大人も子どももお互いをよく知り、◇◇ちゃん2歳の時にはこんなことで泣いたよね、
3歳の時は小さい人に優しかったよね、4歳になって数字が大好きになったね、
6歳になったら○○ちゃんみたいな年長さんになりたいんだよね、
だったら、今はそんなわがまま言わない方がいいよ、
だって、それがわがままだって解ってるんだもんね、
ごめんねって言えたほうがいいことも解ってるんだよね…。
お互いを知って、そんなふうに声を掛け合うことが可能になるほどの関係性が、
だんだんとだんだんと子どもたち同士の中に出来上がっていきます。
子どもが主体となって作る「子どもの家」を、大人が継続的に見守っています。
たとえば運動会をするかしないか、発表会をしたいかどうか、
やるとして、どんな競技、どんな発表をしたいか、お客様をどれくらい呼びたいか、
そういうことをひとつひとつ、私は子どもたちに尋ねながら決めていきます。
(いつも結局やることになります。自分たちで決めたので頑張って練習します)
幼稚園でまさか全クラスの意思を尋ねながら行事を決めるわけにはいかないですね。
これは規模による問題です。
ほかにも、園庭を分けあうために外遊びの時間を予め決められてしまうとか、
登降園バスもある園では、園での時間が複数のルートで大きく異なるなど、
時間による制約が、ひとりひとりの気持ちや生活のリズムや入園からの日数や、
その日その時の活動の流れを尊重できない原因になることもあります。
もちろん人数が多いからこそダイナミックにやれることもあるでしょう。
どちらの美点を取るか、これは、園を作る人や入園先を決める方の選択です。
子どもの家は、子どもが主体の子どもによる密なコミュニティです。
お互いが気持ちよく過ごすために自分たちで約束を考えてそれを守り合う日々。
子ども同士のお互いへの敬愛の気持ちが強いからこそ仲良しにもなりますし、
それが大人の方たち(保護者のみなさん)の仲の良さにも自然と伝播します。
小さいコミュニティだからこそのメリットはとても多いです。
子どもの家を見学にいらっしゃいませんか?
セコイア・モンテッソーリ子どもの家
清水紀子