こんにちは!

 

毎年春と夏に短期集中で開催してきた親子教室のプレクラスとして、

1歳さん対象の親子クラスを始めます。

 

1歳前後のお子さまと保護者の方とでご一緒に通っていただき、

お子さまは室内もしくはお庭で自由に遊びながらできることを増やしていく傍ら、

大人の方へモンテッソーリの考え方を毎回お伝えしていきます。

たとえば、お部屋でお人形を着せ替えながら着替えのスキルを磨きつつ、

どのようなお部屋環境でどんなふうに日常の脱ぎ着をさせたらいいか、

お子さんごとの生活スタイルやお部屋環境などに合わせて大人の方に助言します。

ボタンは上手ね、でもお人形に袖を通してもらうのは難しいね、

自分の服では普段どんなふうにしてますか? やりたい気持ちいっぱいですか?

自分でやりたいと言いつのる時には少し離れて見守って手をださないこと、

そのうち、思った通りにならないと分かった頃にそっとカットインするといいです、

その時、「ちょっとだけお手伝いしていい?」って了解をとった方がいい方や、

知られないように秘密裏に袖先だけ引っ張ってあげて、

まるで自分で全部着られたように持って行ってあげた方がいい方もいますよ、

などなど、ひとりひとりの状況の中で、

大人も子どもも気持ちよく過ごせるほうへ、少しずつ舵をきっていく助言です。

 

ほかにも、たとえばお庭で水やりをしながら、

どんな形のじょうろが合っているのか、どのように水を汲むのが適切か、

おひとりおひとりの握る力や持ち上げるときのバランスのとり方などを見ながら、

今だったらひしゃくを使うよりも計量カップのようなものの方が扱いやすいねなど。

写真は以前の2歳さん親子教室から

 

体の成長とその動かし方の発達に合わせて、道具の選び方にはコツがあります。

そのコツをつかむお手伝いをさせていただき、

そのかたにあった難度の上げ方(それによって少しずつスキルアップや楽しさを追加していく仕方)をお伝えできたらと思います。

 

お問い合わせはお電話(15時以降にお願いします)かメールにてお待ちしています!

08068691021

shimizu@sequoiamontessori.com

 

こんにちは

 

はたちの方たちのお祝いが終わり、今日は大学共通テスト2日目、

気が付けば一月ももう半分すぎました。

 

今年の年末年始から、セコイア・モンテッソーリ子どもの家としてインスタグラムの発信を始めました。

今日はそのお知らせです。

発信の内容は、親子教室よりも子どもの家の活動が中心となりますが、

セコイア・モンテッソーリのムードや考え方を少しずつお伝えできればと思います。

モンテッソーリを、セコイアを、そして何より小さい子どもと暮らすことそれ自体を好きになってくださる方が増えていったら嬉しいです!

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

セコイア・モンテッソーリ子どもの家

清水紀子

セコイア・モンテッソーリの親子教室のブログへようこそ!

 

ここにいらっしゃった方はもう既にモンテッソーリ教育をある程度ご存知ですね。

 

モンテッソーリは子どもの発達を科学的に観察して彼らに必要な活動を考え、

その活動を通して子どもたちが自分で発達していくような教育方法を見出しました。

その方法は1907年にイタリアで「モンテッソーリ子どもの家」となって、

2歳半から6歳までの子どもたちのために世界中に広がっていきました。

日本では、モンテッソーリを取り入れた幼稚園や保育園という形や、

最初の「モンテッソーリ子どもの家」を忠実に再現している園、つまり、

幼稚園という形にも保育園という形にも縛られない「子どもの家」も増えています。

セコイア・モンテッソーリは「子どもの家」です。


今日は、「子どもの家」と幼稚園・保育園との違いについてお話します。

少し長くなりますが、ご関心のある方はどうぞ最後までお付き合いください。

 

まず「子どもの家」についてお話しします。

モンテッソーリ子どもの家は幼稚園でも保育園でもありません。

幼稚園や保育園には規模や保育時間についての制度的な基準があり、

子どもの家の特徴がそれから外れるせいもありますが、

私の場合は、時間や人数に縛られず自由に日々の保育を組み立てたいという理由で、

保育園や幼稚園ではなく子どもの家という形態を選択しています。

 

たとえば幼稚園だと3クラスから5クラスくらいはありますね。

入園時期も4月の一斉で、クラス替えや担任の先生の交替がある園が多いです。

誕生日がばらばらの小さい人を一年分まとめて一斉に入園するのは、

実は子どもたちにとって(迎え入れる在園児たちにとっても)負担なことです。

 

モンテッソーリ子どもの家では、2歳半になったお子様が通年ぱらぱらと入園します。

ある人は6月生まれで12月に入園、またある人は9月生まれで3月に入園します。

そのため、新しい環境に慣れていく過程を一人ずつしっかりサポートできますし、

在園児さんとしても、新しいお友達を一人ずつじっくり知っていきます。

新しく来た○○ちゃんは朝は泣いてるね、僕もそうだったなと味わいながら。

こうして一人ずつをよく知った仲間同士が、クラス替えもなく先生の交替もなく、

卒業までずっと同じメンバーで過ごします。

大人も子どももお互いをよく知り、◇◇ちゃん2歳の時にはこんなことで泣いたよね、

3歳の時は小さい人に優しかったよね、4歳になって数字が大好きになったね、

6歳になったら○○ちゃんみたいな年長さんになりたいんだよね、

だったら、今はそんなわがまま言わない方がいいよ、

だって、それがわがままだって解ってるんだもんね、

ごめんねって言えたほうがいいことも解ってるんだよね…。

お互いを知って、そんなふうに声を掛け合うことが可能になるほどの関係性が、

だんだんとだんだんと子どもたち同士の中に出来上がっていきます。

子どもが主体となって作る「子どもの家」を、大人が継続的に見守っています。

 

たとえば運動会をするかしないか、発表会をしたいかどうか、

やるとして、どんな競技、どんな発表をしたいか、お客様をどれくらい呼びたいか、

そういうことをひとつひとつ、私は子どもたちに尋ねながら決めていきます。

(いつも結局やることになります。自分たちで決めたので頑張って練習します)

幼稚園でまさか全クラスの意思を尋ねながら行事を決めるわけにはいかないですね。

これは規模による問題です。

 

ほかにも、園庭を分けあうために外遊びの時間を予め決められてしまうとか、

登降園バスもある園では、園での時間が複数のルートで大きく異なるなど、

時間による制約が、ひとりひとりの気持ちや生活のリズムや入園からの日数や、

その日その時の活動の流れを尊重できない原因になることもあります。

もちろん人数が多いからこそダイナミックにやれることもあるでしょう。

どちらの美点を取るか、これは、園を作る人や入園先を決める方の選択です。

 

子どもの家は、子どもが主体の子どもによる密なコミュニティです。

お互いが気持ちよく過ごすために自分たちで約束を考えてそれを守り合う日々。

子ども同士のお互いへの敬愛の気持ちが強いからこそ仲良しにもなりますし、

それが大人の方たち(保護者のみなさん)の仲の良さにも自然と伝播します。

小さいコミュニティだからこそのメリットはとても多いです。

 

子どもの家を見学にいらっしゃいませんか?

 

セコイア・モンテッソーリ子どもの家

清水紀子

2024年も間もなく終わりますね。

小さなお子様と生活していらっしゃる方にとっては、あっという間のことでしょう。

今年度は春と夏の親子教室をお休みしてしまいましたので、

今度の春が2023年の夏以来、実に1年半ぶりとなってしまいますが、

開催に向けて準備をしているところです。

 

久しぶりですので、親子教室とはどういうものか少しお話します。

 

セコイア・モンテッソーリは「モンテッソーリ子どもの家」といいまして、

普段は2歳半から6歳(小学校入学)までの4学年の方が毎日通う保育施設です。

春・夏・冬に長期のお休みのある幼稚園形式の園ですので、

そのお休み中に地域の2歳さんたちを対象に、短期集中の親子教室を開催しています。

 

春のコースは3月中旬から4月までの3週間程度、

夏のコースは7月下旬からお盆前くらいまでの3週間程度、

いずれも週2-3回ずつ計8回お通いいただいて、

子どもたちは私たち教師と一緒に自由に1時間半ほどモンテッソーリ活動をして過ごし、

保護者のかたたちは少し離れてお子さまや私たちのやりとりを観察しているうちに、

いつの間にか、モンテッソーリの考え方が分かっていくというコースです。

「あれ、うちの娘が片付けしてる、先生がこう言っただけなのに」

「あぁ、またイヤって言ってる、でも、先生の言うことも聞いてるみたい」

「いつもママやってやってなのに自分でできてうれしそう。あんな顔するんだ」

「ここでは遊び食べしないんだな。お片づけまでできるなんてびっくり」

「そうか、あんなふうに教えてあげれば自分でできて大人も気持ちいいんだ」

などなど、こんな気づきがたくさんたくさん持ち帰れて、

いつの間にか私たちと同じような声掛けが自然に出てくるようになり、

2歳さんとお料理したり植物を育てたりお掃除したりするコツが分かってきます。

我が子が実際に動いて行く姿を通して学ぶわけですから、

本を読んで一般論を知るのとは全く違って、

「うちの子」にカスタマイズされたガイドを得られるところが魅力です。

 

毎コース親子さん4組まで。ゆったり学んでいただけます。

詳しいご案内をお送りしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

セコイア・モンテッソーリ

清水紀子

080-6869-1021 (平日は15時半以降にお願いします)

shimizu@sequoiamontessori.com

暑い日が続いています。

梅雨空のようで雨ではなく、体にこたえる蒸し暑さです。

2歳さんと過ごすご家族はそれでも、お外に出て夏を楽しんでいるでしょうか。

 

さて、今年の夏のコースは少し日程を遅らせて行います。

だいたい8月1日くらいからスタートして、お盆を挟んで23日ごろまでの間に8回通っていただく形を予定しています。

実際にご希望者さんが集まってから最終の日程確定としますので、

ご参加をご希望のかたは早めにご連絡くださいませ。

折り返し資料をお送りいたします。

 

2014年にスタートしてから、今年で11年目、回数では19回目の親子教室となります。

 

一生に一度、2歳前後のお子さんの大事な人生の始まりがよきものになるよう、

そして同時に、大人も子どもも気持ちよく過ごせるコツをお伝えすることで子どもさんとの生活がもっと楽しいものになるよう、ご状況に合わせてお手伝いします。
(お電話でのご連絡は15時半以降にお願いいたします)

 

セコイア・モンテッソーリ子どもの家

清水紀子

080-6869-1021

shimizu@sequoiamontessori.com

大倉山のモンテッソーリ子どもの家 - 2歳半になったら大倉山でモンテッソーリ! (sequoiamontessori.com)

 

 

ブログをご覧になってくださっているみなさん、こんにちは!

横浜は6月の後半になっても梅雨入りせず、からっとしていたり蒸し暑かったりです。

子どもの家のお庭ではにんじんの収穫が後半に入り、なすやミニトマトが間もなく本番です。

 

さて、本日は2023年夏の親子教室のご報告です。

既に入園していた方を含め、全部で5人のコースとなりました。

2歳半くらいの方が中心でしたので、

最初のうちは手を巧みに使うお仕事やおやつの支度を中心に覚えてもらい、

後半は、ハーブティを淹れてお友だちと飲んだり、

すり鉢でゴマをすって白玉粉でごまだんごを作ったりなど、

少しステップの多い調理もご紹介しました。

 

オクラやミニトマトを洗ったら、みんなでおやつに食べました。

おやつの前後には台拭きを使ってテーブルを拭くことをご紹介します。

食べる時には、それぞれ自分のランチョンマットや食器などを支度して、

同じ食べ物をトングなどで取り分け合って食べます。

最終日のゴマ団子。くるくる丸める手がかわいい!

 

「2歳さんが好きなこと」を少しご紹介。

 

その1:水、道具を使わせてもらうこと、家族の役に立つこと!!

たとえば野菜を洗わせてもらえるなんて、2歳さんにとっては最高に幸せな時間です。

目的をもって堂々と水をさわれる作業だからです。

ひとつずつ手に取って流水や溜めたお水で洗う形にすると、

作業の終わりが決まって、いつまでもジャブジャブが続かないでしょう。

一緒に食べるという目的もあって、大人も子どもも気持ちのいい水遊びのひとつです。

 

その2:自分の好きなものを好きなだけ選べること。

親子教室ではみんなで支度をしておやつを食べる時間があります。

お菓子ではなく、野菜やチーズや自分たちで作ったものを分け合って食べます。

この時、その「分け合って」がとても重要です。

複数ある食べ物が一種類ずつ器に入っていて、

その中から自分の好きなものを好きなだけ選ぶから気持ちいいのです。

何を食べるか、どれくらい食べるかを大人が勝手に決めて盛りつけてしまっていませんか?

それを、お子さんが喜んできれいに食べてくれないと悩んでいませんか?

それって、子どもに対してちょっと不親切な状況ではないですか?

 

その3:はっきりと教えてもらったお片づけの仕方で、きれいに片付けること。

ご家庭の食事のときにも小さな台拭きを用意して、

お茶やおかずをこぼしたときに自分で拭くやり方を教えてあげましょう。

使い方と目的が分かって、それをすると家族が喜んでくれると分ったら、

2歳さんらしい、超がつくほどの几帳面さがきっと立ち現れてきます。

やったりやらなかったりの気まぐれはあって当然ですけれど、

それを承知の上で、どんどん活躍してもらいましょう。

 

少しのコツが分かったら、小さい人との生活は見違えて楽しいものになります。

子育てって、こんなに楽しいものだったんだなという思いをぜひお分けしたいです。

 

この夏の親子教室についてのお問い合わせは、お電話かメールでどうぞ

shimizu@sequoiamontessori.com

080-6869⁻1021(15時半以降にお願いします)

セコイア・モンテッソーリ子どもの家 清水紀子まで

 

お写真は保護者の方の了解を得て掲載させていただいております。

ありがとうございます。

一切の転用をお断りします。

2024年も6月に入り、前回の更新から実に2年ぶりとなってしまいました。

セコイアの親子教室はもうやってないのかなと思っていらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。

子どもの家のほうが徐々に忙しくなってしまい、大変申し訳ありません。

時々お休みしていますが、親子教室、ちゃんと続けています!

 

本日は、遅くなりましたが2022年夏の親子教室のご報告をします。

 

2名で開催予定だったところ、直前に発熱があったお子さんがキャンセルとなって、

実際にご参加となったのは、小さな弟ちゃんのいるお姉さんおひとりでした。

普段は保育園に通っていらっしゃるだけあって、

活動的でフレンドリーでしっかりものの女の子さんです。

親子教室では、保育園とは違ってママがずっと同じお部屋で見ていてくださるので、

最初のうちは並んでお仕事したい気持ちが強かったのですが、

お料理や縫い物やお洗濯など、モンテッソーリらしい本物のお仕事が始まると、

心からの熱中を見せてくれました。

 

ちいさな包丁でキウイを切ったり、

針と糸で縫いさしをしたり、

自分でお洗濯をして干したり、

 

親子教室の終盤では、オートミールのクッキーを焼いて、

出来上がってからみんなで食べました。

 

まだ2歳。…もう2歳。

ちょっとわがままをしたいときもあるけど、

がっつりこじれちゃうときもあるけど、

だからといって、ただの甘えっ子でいたいわけじゃないんです。

できることはたくさんあるし、任せてもらったら嬉しいの。

いっしょに暮らす家族だからね。

私にも役割をちょうだい、そして、できたことを喜んでちょうだい。

言葉でそうは言えないけれど、お仕事している姿をみると、

2歳さんの素直な気持ちが伝わってきます。

 

「どんなふうに導いたらこんな姿を見られるの?」と思った方、

セコイア・モンテッソーリ親子教室がお手伝いします。

shimizu@sequoiamontessori.comまでご連絡ください。

 

近日中に2023年夏の親子教室についてご報告します。

写真は保護者の方の了解を得て掲載しています。一切の転用をお断りします。

梅雨入りから少し経ちますが、雨ばっかりというわけでもないですね。

子どもの家のお庭ではアジサイの花やくちなしの花がきれいに咲いています。

自分の顔ほどもあるアジサイに見入る2歳さんとのお散歩が楽しい季節です。

 

さて、今年の夏のコースについてお問い合わせをいただく季節となり、

過去(2021年の夏と2022年の春の)2回分のご報告をいたします。

開催中に咳風邪が広まってしまったり緊急事態宣言が出たりして、

コースの途中で中断してしまった回もありました。

無事に終わるとほっとして、私はしばらく休みたくてたまらなくなるのですが、

(そのせいでご報告を後回しにしてしまい申し訳ありません)

子どもたちはいつも意欲満々で、精一杯2歳さんを生きています。

 

 

ポテトサラダを作ったり、お花や野菜のお世話をしたり、

  

お洗濯をしたり、ぬいさしの練習をしたり、働きたい気持ちが満ち満ちています。

意味のある(生活の役に立つ)活動をしたい、

その気持ちを分かって、やり方を教えてくれる大人について行きたい、

彼らの思いはシンプルで強いものです。

遊びではない、本物のお仕事を任されたときに、

かわいいだけではない2歳さんの真剣さを体いっぱいに見せてくれます。

2歳さんをお育てしているご家族が、毎日このお顔を見ながら過ごせますように、

親子教室がお役に立てていたら嬉しいです。

 

お問い合わせはこちらへどうぞ。

sequoiamontessori-oyako@yahoo.co.jp

 

 

 

 

今年は季節の移ろいが早く、桜が早かったと思ったら5月なのに梅雨空です。

お庭のアジサイもアマリリスもタチアオイも咲き進んで、もう6月のようです。

 

さて、毎年2回、春と夏に開催してきた親子教室が、今年も1回目を終了しました。

ここ1年余りは新型コロナウイルスという脅威がある中で、

それでも一生に一度しかない2歳半前後の発達をお手伝いできるよう、

人数を減らしたり、お部屋をなるべく広く使ったりして、

内容はできるだけ普段どおりにできる方法を探って実施しています。

 

集まったお子さんがそれぞれ8回かけて何を受け取り、どんな発達を成し遂げるか、

その一部始終を(いい日もそうでない日も)目撃できるのは、親子教室ならではです。

お母さまたちはもちろん、もう7年目となる私たちでさえ道筋が完全に見えているわけではありません。

ひとりひとり、たどる道のりが違うことを毎回経験してきているからです。

子どもたちそれぞれの自立の発露をひとつひとつ「あぁ、分かったね、うん、できたね」と受け取って日々を重ねて行ったさきに、

「きっと素敵だろうって信じていたけど、きみはこういう人だったんだね」と、教えてもらうようなものです。

 

今回は、子どもの家の入園を既に決めていた方と早くからご連絡いただいていた方たちで

ブログでご案内をする前に4人の定員となりました。

男の子さん3人と女の子さんおひとりで、みんな2歳半近くで月齢的にまとまっていました。

言語的なやり取りができ、トイレも既に始めているか始められそうな人たちで、

やれること、やってほしいこと、どちらも満載な人たちです。

例えば自分がこぼしたお水は自分で拭くようなお掃除の自立も進めたい、

はさみは座って使おうなどの約束を守って道具を使わせてもらう楽しみも積みたい、

お料理やお洗濯などの家事を大人の話を聞いて一緒にやらせてもらう経験も。

その先に、「きみを信頼して任せるよ」となっていく喜びが大人にも子どもにもあるように。

 

  

低くなると、こぼしたお水がよく見えるね。 自分でお片付けもありがとう。

  

身を乗り出してはさみで収穫して水洗いしたブロッコリー。

  

 

  

 

  

  

春なので畑に収穫できるものがあり、食べ物のことはいろいろやってみました。

よく見て、お話を聞いて、一緒にお料理してみる?と誘って、

子どもの高さに置いたカセットコンロでパンケーキも焼きました。

ちょっと危ないかなと思うようなことも、十分に準備をして思い切って公開した方が

大人に信頼されて出してもらっていることや、確かに危ないということが伝わって、

好き勝手していいのではないという緊張感もほどよく分かってもらえます。

その加減を生で我が子の姿を通して見ていただけるのが、親子教室の面白さです。

 

いつも思うことですが、食べること、作ること、初めてのことへの興味関心が強い人ほど、

活動への入り口が広くて短期のコース内では少しばかり得をします。

でも、慎重に進みたい人も「やらない、やらない」と言いつつ、遠くから必ず見ています。

8日間のうちには無理でも、いつか「その時」が来た時にきっと花開くのでしょう。

「親子教室ではやるといわなかったのに、帰ってからずっとお掃除していました」なども、

毎回とても嬉しくお伺いしています。

お写真は保護者の方の同意を得てご紹介しています。一切の転載を固くお断りします。

 

セコイア・モンテッソーリ子どもの家

清水紀子

 

 

 

今年の夏の暑さは大変なものでした。

7月は雨ばかりだったのに、親子教室の2週目からぐぐぐっと最高気温が上がり、

セコイアは最後に坂を上がっていただくので、申し訳ないなぁと思っていたのですが、

子どもちゃんたちはそれでも、いつも楽しそうに笑顔で通ってくださいました。

 

今回の親子教室はお二組だけでゆったりと実施しました。

 

2歳2ヶ月の女の子さんは、トイレも着替えもなんでも自分でできるお嬢さん。

でも初回はすっかり内弁慶さんで、

棚に置かれたいろいろなものを本当は手に取りたいのに、泣いて泣いて、泣きに逃げ込んでいました。

「ずーっと泣いてるの?」「うん」「そう・・・、じゃ、泣いてなさいな」「うん!」

泣いていたいという意思が明確です。これは尊重しなくてはなりません。

後で聞いたところによると、春に初めての一時保育を経験し、

その時のママとのお別れが、彼女にとっては思いがけないタイミングだったようです。

保育園っぽい場所や人を警戒しちゃうのも無理はないね。

その彼女が、2日目を終わったときにはもう、

「○○はお姉さんだから」「○○がやってあげる」とママに言うことが増えたとお聞きして感激しました。

 

もうおひとりは1歳9月、まだ明確な発話はこれからですが、陽気な男の子さんです。

初回からいろいろなものに興味を持ち、手を伸ばし、積極的です。

でも、どこか本来の彼自身よりも少し幼めに見せているように感じられる時もありました。

「ひとりでなんでもできるようになりたい!」「大人のまねをしたい」と言う気持ちと、

「ママに甘えて心地よく過ごしたい、赤ちゃんのままでいい、それがいいんだもん」

という気持ちが、彼の内面で引っ張り合いをしているようでした。

 

親子教室で、自分の好きなことに手を伸ばし、やり方を教えてもらって、

好きなだけやらせてもらえる自由ときちんと終わる責任を与えられて、

おふたりとも、小鳥が巣立つように自立的になっていきました。

 

  お花を生けるお仕事

バナナを切って食べたり、お花を生けたり。回を追うごとにどんどん自信をつけていきました。 

  
来る日も来る日もお洗濯が大好きだったね。教えてもらったやり方だね。

 


     
水場は小さい人たちを圧倒的に引き付けるので、少しずつママを見なくなって、

自分の体が求めている活動にひたと夢中になるほうへと方向付けを助けてくれます。

 

     

最終日近くになると、大人の方ではなくお姉さんのしていることをよく見るようになって、

お姉さんのほうも(お姉さんといってもまだやっと2歳ちょっとだけど)見られていることを十分に意識して、

その意識が、もっともっとお姉さんにしてくれるんだよね。

    

そしていよいよ、自分のことは自分で最後までする、その気持ちいい姿を見せてくれました。

まだ2歳前。でもこれが等身大の2歳前らしい自立です。

 

モンテッソーリの考え方によれば、引っ込み思案も幼さも「逸脱」と呼ばれます。

もともと子どもの中にある、「発達の予定表」にはないものだからです。

予定にないものができてしまうのは、間違った環境が「予定どおり」を邪魔をするからです。

子どもの予定は「自分で、ひとりで、できることが次々と増えていく」ほうへと向かっています。

小さな手を伸ばした先にあるものを察知して、「どうしたら、あれをひとりでできるかしら」と、

今の子どもの手にあったやり方を大人が考えて教えてあげることが大切です。

たとえば引き出しに手を伸ばしたら、そこに彼のおもちゃを入れて自由に使わせてあげる、

水道に手を伸ばしたら、踏み台を置いて手の洗い方を教えてあげる(大人が洗ってやるのではなく)、

大人の靴に手を伸ばしたら「そろえてくれるの?ありがとう」と言って靴のそろえ方を見せてあげる・・・。

 

その時すぐにできてもできなくてもいいんです。

丁寧に見せてもらったことは必ず子どもの中に残って、根を下ろし、

ある時、やわらかな新芽を吹くように発現します。

それを確かに受け取って、大げさでなく額面どおりに喜んでやることが自立の定着を助けます。

等身大に、等身大に。大人はいつも子どもに対してフェアでなくてはなりません。

 

次回の親子教室は3月の予定です。

関心がおありの方はお早めにお知らせください。

 

セコイア・モンテッソーリ子どもの家

shimizu@sequoiamontessori.com