実用性と可能性 | パート主婦の生き方

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浮かんでは消えて行く思索の記録

実用性とは生きていくために必要か、実生活の役に立つか、金になるかと言ったことである。

一般的にアートには実用性がないと言われるが、サイエンスだからといって実用性があるわけではない。

サイエンスで得られた事実こそ、多くの”無駄”な仮説や実験の上に成り立つものだからである。

 

サイエンスは外界の事実に学んだ創造、アートは科学で証明されていないもの・内界の想像性を生かした創造である。

外界を学び、外界に働きかけ、外界をコントロールするには外界の事実に学ぶ方が有用である。

 

どちらも人間・人類の新たな能力の可能性を探る活動であることに変わりはない。

無意識を意識下に引き上げるような活動である。

誰も思いつかないようなことを考える創造性やアイデアが人間の可能性を広げる。

サイエンスもアートも時間をかけて磨かれ、熟考されたもの程、卓越する傾向にある。

(アートには”洗練された”という意味も含まれる。)

アイデアを生み出すことと、そのアイデアを元に発展させること(実用に近づける)は別の活動である。

 

アートはアイデアのユニークさ、出来上がった作品のクオリティの希少性にも価値をおかれる。

希少なもの、なかなか”凡人”にはないもの・できないものに人は憧れる。

 

人間・人類の可能性に投資することに社会的な実用性はないかもしれないが、無駄であるかないかと考えるのは人それぞれである。

 

1人として同じ人はいない。遺伝子的には99.9%同じだとしても、0.1%の”数”の違いは計り知れない。

あなたが理系だろうと文系だろうと、0.1%のユニークさを探索し、人類の可能性を広げてみては如何だろうか。

 

 

 

ざっと定義:(グーグルサーチで一番上に出てきたもの)

アート=一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。

サイエンス=科学的方法という体系または手法によって得られる知識体系のこと。