日テレ「笑点」大喜利新メンバーに「立川晴の輔」師匠が選ばれたそうだ! 

 私は お笑いの世界に明るくないが、ときどき「笑点」は見るので「大喜利」がどういうものか知っているし、登場する落語家の方々の顔と名前も一致する.

 

  そういえば、ときどき聴きに行く「玉川太福」師匠 の 浪曲をはじめて聴いたのも「笑点」だった.

 大喜利ではなく、その前の 「演芸コーナー」・・・「演芸コーナー」は 浪曲 や 漫才 から マジック や 活弁 など各界の尖鋭たちが選ばれ、さまざまな芸が披露される.きっとあの場に立てるのは、すさまじい選抜をくぐりぬけた勝者なのだと思う.・・・その「演芸コーナー」に昨年 太福師匠は二回登場した.

 

 浪曲 が 落語 と違う点のひとつは 三味線の伴奏がつく ことで、三味線を弾く曲師(きょくし)が同じ舞台にたつ.

 昨年の「笑点」出演時に 太福師匠は 曲師に101歳の 玉川祐子 師匠 を伴って登壇し、演目もその祐子師匠の実話をもとにした「祐子のスマホ」という創作浪曲だった.

 超高齢者の 祐子師匠 を話の中心に据え、あの短時間で よくあれだけ・・・と唸らせる熟練技・・・

 放送終了後、前もって 知らせていた知人たちから「この回、大喜利要らなかったんじゃない?」という感想がメールで送られてきたほどだ(大喜莉メンバーのファンの方、すみません・・・).が、それは芸人同士の優劣を述べているのではなく、太福師匠の浪曲を「もっと長く聴きたかった」ということだと思う.

「祐子のスマホ」は10分程度の短い演目であったが、太福浪曲の新骨頂だったように思う.

 

 さて、TVも良いが、LIVE は よりパワーを感じられる場所である. 

 日々の生活にストレスがたまってくると 定期的に LIVE へ行って、リフレッシュしたいと思うが、Kiina が休養中であれば その機会は少なくなる・・・

 その分、太福師匠の舞台を観て、笑いを浴びることにしている.

 太福師匠の浪曲は、古典だけではなく、「祐子のスマホ」のように 現代にも馴染むようアレンジされ、さまざまな工夫と挑戦を感じる・・・歌曲と浪曲という違いはあるものの、以前 五木寛之先生が「進化」や「革命」と評した Kiina の 挑戦 に通じるものがある(五木寛之「氷川きよしの自己革命(2019.6.6 週刊新潮「生き抜くヒント」250回)を読む).

 

 この年初は 大須演芸場で開催された 太福師匠の公演に 推し友のE子さんとともに向かった.E子さんと舞台を見るために出会うのは本当に久しぶりのことだった(最後が2018年か19年のクリスマスコンサートだったように思うから4,5年ぶりか?).

 E子さんは 太福師匠の浪曲も また同時に披露された「田辺いちか」さんの講談もとても喜んでくださって お誘いして良かったな、と思った.

 なにより 久しぶりにお会いできて、一緒に聴けることが嬉しかった!

 

 そのとき、E子さんは数日後に「演歌第七世代」のコンサートに行く予定だと言っておられた.

 また その中の、水森門下の おひとりが、コンサートの翌日 新曲のリリースイベントを開催するので、行ってみるつもりだ、とのことだった.

 

 E子さんが Kiina の早い復帰を強く強く望んでいることは充分知っているが、その気持ちに押し潰されず、こんな風に興味のあるところへ 足を向け、すこしでも楽しく前向きに過ごそうとしているところは「素敵だな」と思う.・・・が、E子さんは、そのコンサートに私を誘わなかった.チケット不要の リリースイベント にも私は誘われなかった.

 

 私の生活が仕事中心であることもあるが、

「ふたりが揃って参加する『コンサート』や『音楽イベント』は『Kiina 限定』」

という思いを 私たちは 持っているような気がする・・・お互いに口にしたことはないが、Kiina を通じて知り合えた推し友同士の「暗黙の了解」なのだと思う.そして、それは Kiina の復帰を ただただ 待ち望む 私たちの「願掛け」でもある.

 

「またご一緒しましょうね」は、音楽ではない公演に対してのみ・・・きっとまた 太福師匠の公演を ご一緒するだろう・・・

 

 そして、時々言い合う「また コンサート で ご一緒しましょうね」は Kiina の復帰を前提とした 私たちの「願掛け」の言葉なのだ.

 

 

 

 

 

 

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