帆81~82シーズン③
ビル・ウォルトンはこのシーズンも全休。
新たな怪我を負ったのではなく、81年1月に行われた手術がそれだけ大掛かりなものだったということのようです。
【F陣②】
ジム・スミスは72試合で起用されましたが、ミニッツは平均12分ほどでした。
ホワイトヘッドに代わってスタートしたシーズンラスト3試合では、地味ながら持ち味を見せたでしょうか(平均6.3点・6.0リバウンド・2.3ブロック)。
ロン・ディビスは開幕戦でベンチから16点をあげますが、その後はローテーション外。
11月末に解雇されました。
ディビスと入れ替わるようにフロントが契約したのが、マイケル・ワイリー。
この人は2年目のPF(6フィート9インチ)で、昨シーズンはスパーズで過ごしました。
スパーズからは開幕直前に解雇されたんですが、クリッパーズでは61試合に出場し、ほとんどの試合でローテーション入り。
平均17分近く起用され、平均8.3点・FG成功率56.5%という成績を残しています。
【C】
ネイターは21試合で平均12.5点・9.1リバウンド。
スタートした開幕7試合も、控えに回ってからも、スタッツは決して悪くありませんでした。
ネイターの怪我は右膝の膝蓋骨骨折。
これ以降、ネイターのプレイは元には戻りません(このとき32歳なので年齢的なものもあるかもですが)。
一方、ホワイトヘッドにとってはブレイクイヤー。
72試合中63試合でスタートし、ミニッツはこれまでの倍以上に増加(平均30.8分)。
平均13.8点・9.2リバウンド・FG成功率55.9%をマークしました。
プロ入り前から苦手としていたFTも、成功率76.3%までアップしています。
ネイターと比べると粗削りな部分も目立ちますが、運動能力が高くスピードもあるので、チェンバースらとはホワイトヘッドの方がフィットするような気はします。
シーズン終盤には、ロック・リーが加入(ホワイトヘッドがラスト3試合を欠場したので、それを受けての契約かと思います)。
6フィート10インチのCで、26歳のルーキー。
カリフォルニア大で3年、サンディエゴ州立大で1年過ごしましたが、78年のドラフトにはかかりませんでした。
どちらの大学での成績もパッとせず、4年間の通算は平均4.7点・3.5リバウンド。
クリッパーズでは2試合、計10分だけプレイします。
【ラルフ・サンプソン】
この当時、NCAAで注目を集める存在だったのがヴァージニア大3年生のサンプソン。
6月のドラフトにエントリーしたら1位指名は確実とされる大物です。
このシーズン、イーストの最下位はキャブスだったんですが、1巡目指名権をレイカーズに渡していたため、1位指名権を得るのはクリッパーズとレイカーズのどちらか。
シーズン残り6,7試合ほどとなったところ(4月頭)で、両チームが下位2チームになることが確定すると、それぞれドラフト1位指名権(サンプソン)を確実に手に入れるため、お互いに対して取引を持ち掛けます。
ただ、サンプソンは“レイカーズには行きたいけれどクリッパーズは嫌”と思っており、この時期の取材でも次のようなことを話していました。
「カリームと一緒にプレイできたら、きっと楽しいだろうね」
「僕は彼の控えになるわけじゃないと思う。僕がPFで、彼がC。Gはマジックとニクソンで、もう一人のFはジャマール・ウィルクス……」
「とんでもないチームになるだろうね」
クリッパーズは、そんなサンプソンの意思を知らなかったわけではないと思うんですが、4月半ばの報道で、“83年のドラフト1巡目指名権を含む3つの指名権&金銭(100万ドル以上)をレイカーズにオファーした”とされました。
スターリングは、82年のドラフト1巡目第1位&第2位指名権を両方手に入れてサンプソンとノースカロライナ大のジェームス・ウォージーの両獲りという青写真を描いていたようです。
一方のレイカーズは、オーナーのジェリー・バス自らスターリングにオファー。
600万ドルで指名権を買おうとしたという話がありますが、以下のようなコメントも残しています。
「その申し出にカリーム・アブドゥル‐ジャバーや、その他の選手は含まれていなかった」
「ただし、ドラフト指名権が絡んでいた(いつの指名権で幾つなのかなどは明かさず)」
結局、この2チームでの取引は成立せず。
そして、「ロサンゼルスがサンディエゴの指名権を獲得できない限り、サンプソンはヴァージニアで4年目を過ごすだろう」と言われていた通り、サンプソンはドラフトにエントリーしませんでした。
エントリーの締め切りは5月15日で、クリッパーズとレイカーズが1位を決めるコイントスは5月20日。
サンプソンは50%の確率に賭けることを避けたんですね。
シーズン終盤の82年4月半ば、テッド・ポドレスキーはレイカーズからのオファーについて次のように話しています。
「受け入れられるようなものではなかった。我々は多くのクラブと話をしている。そして、これまでずっと言ってきたように、うちが自分たちの指名権をトレードすることを検討するとすれば、それはチームを大幅に―本当に大幅に、と言っていいだろう―強化できる場合だ」
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このチーム状態でファンが集まるわけもなく、一試合平均の観客動員数は4344人。
興行的にも苦しんだクリッパーズは移転に向けて動き出します。