王81~82シーズン①

 

開幕直後のロード7連戦を1勝6敗と負け越し、あっという間に下位へ(3勝8敗)。

ロード連戦中には、フロントはサム・レイシーをトレードで放出しました。

 

●11シーズンと2試合

レイシーをネッツに出して、マイク・ウッドソン&82年のドラフト1巡目指名権を獲得。

(ネッツは来年のドラフトで1巡目指名権を2つ持っており、高い方の順位をもらえます)

 

レイシーは故障を抱えていたため、開幕から2試合しかプレイしていませんでした。

トレードは少し前から噂されおり、そのことはレイシー自身も知っていましたが、コットン・フィッシモンズHCとのやりとりから取引はなくなったと思っていたようで、少々後味の悪い最後となってしまいました。

 

「カンザスシティでキャリアを終えるものだと思っていた」

「コットンからトレードは決裂したと言われたんだ」

「火曜日の朝(トレード2日前)、シカゴでシュート練習をしていたときに、コットンから『いいか、ゆっくり(膝の打撲を治すんだ)時間をかけてやれ。俺と同じくらい長くここにいるんだから』と言われた。彼の言葉を信じたよ。理由はわからないけれど、彼はトレードを成立させなければならないと感じていたんだろうね」

 

これに対してフィッシモンズHCは、「まず第一に…彼にトレードされないとは言っていない」とレイシーの発言を否定。

レイシーへの敬意からトレードの可能性を伝えたのであり、トレード話が進んでいることを他の選手に伝えたことは今まで一度もなかったとも語りました。

ニュージャージーがトレードを中止したので、トレードは決裂した。彼らはボブ・マッカドゥーと契約する予定だったんだ」 

「もしサムが、シカゴでトレードはないと言われたと言ったのならば、それはその日じゃないということだったんだ。今日、トレードが成立しないと発言していないことは否定しない」

 

また、「心の底では、サムにとってこれは転機だと考えている」

「カンザスシティに彼の将来があるとは思えない。メンバーが変わってしまった。サムは多くのことに適応できるだろうが、我々はインサイドゲームを築こうとしている」という見解も示すんですが、これにレイシーが反論します。
 

「これだけ長い間、苦労を積み重ねてきたら、自分が何ができるかがわかってくると思う」

自分自身を振り返っても、まだプレイできるとわかっている。コットンが、自分のオフェンスではプレイできないと言ったけれど、彼は嘘をついていると思う。彼が僕に適応しろと言ったことはすべて、僕はそれに適応してこなせるだけの知性があると感じていたからね」
「コットンにトレードされたときに少しだけイライラしたのは、彼が僕がもうよくならないと思っていたことだった。

僕は毎晩彼に全力を尽くし、彼のために何度も怪我をしながらプレイした。まるで、今怪我をしているんだからさっさと出て行け、という感じだった。実際はそんな態度ではなかったが、僕にはそう見えたんだ」

 

そして、昨シーズン終盤、フィル・フォードが戦列を離れ、戦況が悪かったときのフィッシモンズHCにも言及。

「まるで(コットンが)諦めたように『サム、彼らは私の言うことを聞かない。君が彼らに話しかけてくれれば、彼らは君の言うことを聞いてくれる』と言ったんだ。そうすれば、少しは説得力があると思ったんだね」と話しました。


フィッツシモンズHCは、チームの苦境でも諦めたという感情はなかったと否定し、更に「他の選手と話すように(特定の)選手に頼んだことは一度もない」としています。

昨シーズンのキングスにいた選手曰く、レイシーは噓をついていないとのことですが…

 

ただ、「サムがトレードされたのは、怪我をしていたからでも、コンディションが悪かったからでもない(レイシーが負傷中でもプレイしていたことは認めています)」

「彼がトレードされたのは、先発Gが必要だったし、ドラフト1巡目指名権も獲得できたからだ」とも話しており、おそらくこれが本音かなと。

レイシーは3年契約の3年目で、動かしやすかったのもありますかね。

 

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昨シーズンのスターターが3人もいなくなり、フィッシモンズHCはスタメンを試行錯誤。

フォードとレジー・キング以外でスタメンに定着できたのは新加入のウッドソンだけでした。

 

ウッドソンは2年目のスウィングマン。

昨年のドラフト1巡目第12位指名なんですがニックスでは出場機会があまりなく、オフにネッツへ放出されていました。

ネッツではベンチスタートながらミニッツが増え、7試合で平均11.7点をマークしていましたが、キングスでは大幅にスタッツを伸ばします。

 

ただ、チームの戦力アップに繋がるほどの動きではなく、年末から黒星が増加。

1月半ばからはオールスターを挟んで8連敗を喫し、ジャズ、マブス、クリッパーズとカンファレンス最下位を争うような状態でした。

 

フロントは、こんな状況下でもう二つトレードを成立させます。

 

●戦力ダウン?

ジョン・ランバートをスパーズに放出して、84年のドラフト3巡目指名権を獲得。

クリフ・ロビンソンをキャブスに放出して、レジー・ジョンソンを獲得。

 

ロビンソンは38試合(30試合でスタート)で平均20.2点・8.5リバウンド・1.2スティール・1.6ブロック。

開幕直後の出来は微妙でしたが、一旦スタメンを外されると調子が上がり、5試合後にスタメンに戻っても好調を維持。

キャリアハイの成績を残し、チームの得点王&リバウンド王となっていました。

 

ジョンソンもウッドソン同様、昨年のドラフト1巡目指名選手。

6フィート9インチのPFで、デビューはスパーズ。このシーズンの前半にキャブスへトレードされたばかりでした。

 

どちらのチームでも主にスターターとして起用されていましたが、個人成績は平均10点・5リバウンドといったところ。

ロビンソンと1対1では釣り合わないように思えますが、これは財政事情が絡んだ動きでした。

 

ロビンソンは契約最終年で、来るオフに大きな契約を期待していたみたいなんです。

ロビンソンには、プレイのセレクションがよくないといった評価もあったようで(例えば、FG成功率は45.5%です)、フロントはスタッツほど評価していなかったのかもしれません。

お金がなかっただけかもしれませんが…

 

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トレード後のキングスは成績がアップ(ロビンソンが悪影響を及ぼしていたわけではないと思いますが)。

16勝34敗だったチームは、残りの32試合を14勝18敗とし、30勝52敗でシーズンを終えました。

 

プレイオフ連続出場は3シーズンで途切れましたが、ジャズとクリッパーズが後半戦で大幅に調子を落としたこともあり、先述の下位4チームの中ではトップの成績です。

 

昨シーズンの得点源が二人抜けたにもかかわらず、チームの平均得点はほぼ変わらず(むしろ微増)。

FG成功率も5位から10位に落ちはしましたが、数字としてはほぼ横ばいです。

 

変わったのは3Pがリーグ下位に落ちたこと。

ディフェンスは、(スタッツ上では)少し悪化したという感じでしょうか。