チャイルドシートに乗せましょう | せんとう法律事務所のブログ

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香川県丸亀市にある女性弁護士事務所のブログです。

弁護士の仙頭真希子です。


このブログでは何度も話題にしてきましたが,先日もまた,

授乳中に追突されて5か月の赤ちゃんが死亡したというニュースを

目にしました。子供が泣き叫ぶのをそのままにすることのできない事情は

乳幼児を育てている私にもよく分かります。

ですが,子供をチャイルドシートに乗せずに車を運転しているお父さん

お母さん,おじいちゃん,おばあちゃん。

万が一の事故で,子供が死んでしまっても後悔はしないのでしょうか。


保育園の送り迎えの時に,赤ちゃんを運転席の膝の上や抱っこひもに

入れたまま,運転している人を見かけます。

そのたびに,私は心が凍り付きそうになり,目の前がくらっとするくらい

衝撃を受けます。


私のところには,常に,何の落ち度もないのに,追突事故に遭い,

大変な思いをして通院している人がやってきます。

一家の主婦が事故でむち打ちになれば,家族の生活はたちまち

成り行かなくなります。もともと不仲だった夫婦が事故の被害にあって

通院が長引くことで,双方ストレスがたまり,離婚に至ったケースも

ありました。

1歳に満たない乳児が後部座席に乗っていて,追突され,

子供にどんな影響が出ているかも分からない,大きくなったときに何か

支障がでるのではないかという不安を抱えながら生活しなければならなく

なったお母さんも知っています。

しかし,残念ながら,事故で重大な被害を受けた場合であっても,

立証やいろいろな問題から,被害に見合うだけの十分な賠償が受けられないこともあります。

被害者は皆さんおっしゃいます。「もとどおりの身体に戻して欲しい,

それが一番の願いです」と。それができれば,賠償金はさしたる問題では

ない」と。でも,できない現実もあります。

私は,こうして常に交通事故の案件を扱っているので,交通事故が

万に一つというほど他人事でないことを嫌というほど思い知らされています。


昔,チャイルドシートに関する何かの記事で読んで印象に残っている

言葉があります。


1回死んだら終わりです。だから,私たちは,子供たちをとにかく絶対に

死なせないようにしないといけないのです。


当たり前ですよね。誰しも分かっていることです。

それにもかかわらず,チャイルドシートに乗っていないどころか

車内に子供が立ったまま走っている車も頻繁に見かけます。

万に一のことがあれば,死んでしまうかもしれないけど,それでも

仕方がないと思っている人は一人もいないと思います。

ということは,結局,万に一つのことは自分には降りかかってこない

だろうと思っているんだと思います。

そして,そう思ってしまうのは,ひとえに交通事故被害が身近にない,

被害実態を現実には目にしたことがないからではないかと思います。


そうであれば,常に交通事故の被害者に接している私が,

一人でも多くの子供たちを危険にさらさないために,事あるごとに

こうして啓蒙活動をして行きたいと思っています。


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