• 27 May
    • 王位戦挑戦者:千田及ばず

       昨日の王位戦挑戦者決定戦は木村八段が千田四段に勝ち、久しぶりのタイトル戦登場。千田四段には四段昇段後の最速の挑戦権獲得記録がかかっていたが、惜しい、とはいいにくい負け方ではあった。木村八段もA級上位に定着しつつ、王座、王位、棋聖に立て続けに挑戦していた頃と比べると下り坂でもあり、奪取はないだろうと思う。とはいえ、新四段とは厚さが違いましたね。千田四段は加古川で決勝で負け、順位戦でも佐々木君との直接対決に敗退し昇級逃し、でもって今回、と面白い将棋を指してくれるので注目はしているが、結果が出ない。その内には出るんだろうが。(私は河口史観には共感しないので、こういうことで負けぐせがつくとかはいいません) 千日手局だが、玉の囲いを中途半端なまま千田四段が開戦。おいおい、と思わないでもないが、後手の攻撃態勢が全く整っていないので、理屈には合っているのだろう。 するすると銀を前線に送り込み、銀交換の戦果を挙げられるかと思ったところで思いもよらぬ▲3五銀の撤退。この後、後手の攻撃陣形整備を促し、左翼で銀交換が行われてから再度攻撃。曲線的な指し回しで新四段らしくない、というのはどうでもよいが、期待勝率が高いとも思えない。普通に考えると3六歩がいる状態で左翼で銀交換をさせると角が6四にくるリスクもあり、徹頭徹尾攻勢を続けたいところだが。その後は3筋での金銀の打ち合いで千日手となる。違和感の濃い将棋である。局後の感想として『「この局面で何か手があると思ったから(後手の)攻めはやりにくいと思っていたんですが、実際手がなかったですね」と千田。何かのときに△6四角が絶好の一手になる。「△6四角を防いで▲6五銀も考えましたが、攻めに利いてないので」(千田)』とあるが、それはそうでしょう?とツッコミを入れたのは私だけだろうか? 指し直し局は横歩取り。歩を2四に手放す異形で、こういうのもありの世界か・・・と呟いてしまった。最近流行の後手が玉を盤面左に移動させる趣向。8三が薄いし、7一銀の運用も難しいし、それほどよい作戦とは思えないのだが。。。私の感性が保守的過ぎるのかもしれない。しかしその後はズルズルと悪くなるばかりであった。こういう後手の指し方を超トップが採用するかどうか? 一度、将棋世界で取り上げてみればいいのではないか。 それはさておき、このところの番勝負がいまいち弾けないのはなぜかといえば、若手世代が弾けないからだろう。広瀬、豊島といったところがもう少しどうにかならないか、とも思う。※佐藤天彦でもいいんですが、自分を貴族とかいうところが全く腹に落ちないので、熱意はないです。ファンの方々、すみません。

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  • 22 May
    • 羽生四冠、名人八期目

        久しぶりの名人交代があった。この第4局は内容もよかったが、番勝負としてはワンサイド。今年に入ってからの5ヶ月で印象深い将棋イベントとなると結局のところ電王戦>>その他タイトル戦、順位戦となってしまっている。棋聖戦も引き続きこの両者の対戦なのだが、盛り上がるだろうか? 序列7位の棋戦ということもあり心配である。どちらが勝っても3-2となればいいのだが。 では将棋の感想。 またもや相掛り。アマではほぼ指されないこの戦形、プロは好きですね。序盤で驚いたのは▲5六角と△2四歩の応酬、プロの反応だった。私としては▲5六角は普通の手だと思う(ゴキゲン中飛車等でよく出てくる角打ちであるから)のだが、ニコニコの豊川七段はひどく驚いていたのが意外である。対して△2四歩以下一歩を犠牲にしての銀冠構築は私には思いつかないのだが、プロとしては普通の発想であるようだ。とはいえ、佐藤九段は「はじめてみた」とコメントしている。私には経験値がなさ過ぎてなんともいえないのだが、3四歩を守る備えがない段階では3三桂を跳ねないのが通常の考え方だった。しかし、この将棋のような指し方ができるのであれば、指し手の選択肢は増える。いい勉強になった。 その後森内名人の引っ張り込みが右翼であり、銀桂交換の戦果。しかも防衛ラインは突破されていない。仮に突破されても盤面左側に後手玉が逃げることは可能で、普通に考えて後手指しやすそうである。△9五歩が入るとこれは後手の言い分が通ったも同然でその印象がさらに強くなる。但し、その前の▲2三歩に△同金と先手の言い分を通したのは私には理解できない。成られても当たりになるわけでもなし、丸無視して△7五歩以下総攻撃にでてはいけなかったのだろうか。 本譜では角がとにもかくにも金と刺し違えることができた。▲2三飛成の感触はよくないので「これではね」というところもあるかもしれないが、局面は少し前より先手にとってましになったいるか。というのは▲4一金があったから。それにしても一段金か。。。この金が利かしになるとは。。すごい手があるものである。 対して名人も△8七飛成で応酬。こういうど派手な手が出るのであれば普通は後手の勝ちとしたものなのだが、本局ではそうでもなかった。むしろ非常手段の感がある。先手玉が寄ったわけではないから。この後、△6四玉と脱出を優先していれば激戦が続いていたようで、惜しまれる。 それにしても▲4二角ですか。これもすごい。この辺は本当に見応えがあり、名人戦らしい熱戦だった。 これで羽生名人が序列1位に返り咲き。次に名人になるのは誰なんだろうか。森内復位というのはあるのだろうか。将棋ファンはどう思っているのか、知りたいところではある。

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  • 19 May
    • 野辺山ウルトラマラソン100キロ完走しました。

       この5月18日に行われた野辺山ウルトラマラソン参加記録です。超長文です。関心のない方はスルーしてください。「土曜」 自宅から鈍行を乗り継いで4時間半。快晴の野辺山にやってきた。意外と肌寒い。明日は寒さ対策を考えないといけないか?(結果的には目算違いとなる) 受付でゼッケン、チップ、参加賞等を受け取り、さっさと宿に移動する。 野辺山での宿泊は観光組合が一括して請け負っていて一人部屋不可。昨年と同じく4人相部屋だが、洋室なのはよい。どうやら喫煙室だったようだが、先にチェックインされた相部屋の方が空気清浄機とかをまわして下さっていたのでいやな思いはせずにすんだ。皆さんとレースの話などをするのも楽しい。皆さん猛者で260キロのレースに出ている年配の方、昨年この大会で100キロを時間内完走したが気がつくと疲労骨折していた方など武勇伝を聞かせていただいた。 夕昏に八ヶ岳が聳え立っている。「連峰」とはいえ、他の山系とは独立しているので、ずいぶんと迫力がある。 夕食はいかにもローカルホテルのもので、特においしいわけではないが、ご飯お代わり無制限なので3杯お代わり。20時には消灯である。眠れるように梅酒小瓶、催眠効果のある鼻炎薬も服用したので寝入りは順調だったが、やはりというか23時には目が覚めてしまった。ウルトラ前日だとどうしてこうなるのか? 自宅じゃないから、以外には思いつかない。「当日」 2時半起床、3時朝食、3時半ホテル発。。。会場でテーピングサービスを利用したりしているといい感じでスタート時間が迫っている。日の出前だが八ヶ岳が既にオレンジ色に染まっている。完璧な晴天が予想された。気温は0度。快晴による放射冷却だろうか? 最高気温は21度までいくらしいが、夕方は寒くなるのか?とやはり暑さよりは寒さを気にしていた。 スターターはなんと安藤美姫。実物は本当に可愛い。スタート前列に位置していて本当によかったよ~ 数年前には荒川静香を呼んだこともあるこの大会、野辺山で選手は合宿をしているから呼びやすいのだろうか。その内、羽生君や浅田真央もくるかもね。(この写真ではさっぱり分からないでしょうが真ん中の女性が安藤さんです) そんなこんなで山梨学院大チアリーディング部の踊りの中でスタート。去年はずいぶんと慎重に入ってしまったが、今日は午後6時23分発の電車に余裕で乗りたい。これを逃すと帰宅が24時を超え、月曜日の仕事に触る。こんなことを考えて走るやつは私だけだろうな。いずれにしても午後5時半までにはゴールしたい。さらにできれば、午後5時20分の臨時列車に間に合いたいが、ちょっと無理筋か。 去年(71キロ)では最初から自重して入ったが、今回は序盤から攻める。昨年比で10キロで12分、20キロで15分も速い。ガレ場の登りであるが、頑張れている。劇坂練習の成果かと思ったのだが、下りはそうはいかなかった。下りもガレ場。根性頼み、運動神経皆無の私はこういうところは苦手だ。脚を使いたくなかったので、力を抜いてゆっくりと降りていくが、他のランナーのかっ飛ばすこと。ちょっと惨めになる。それはそれとして、どうも乾燥が強烈である。雲ひとつない空と降り注ぐ陽光。呼吸と汗でどんどんと水分が失われている。エイドは程々の間隔であるが、ヴァームがおいしくないので水に依存することになる。胃が突っ張った感じがする。どうも体調がよくないのではないか。目が霞む感じがする。空気が薄いせいか? 水がまだ不足しているのか? くまもんのリュックを背負った女性に抜かされた。この人のことは去年も目撃していて、かなり速いと認識していた。この日、抜かし合いを演じることになる。この日のパターンは大体決まっていて、ロードで抜かれ、エイド滞在を極小に留める私が抜き返すことが多かった。 35キロの大エイドでも、おしるこをすすり、お握り2個をつかんだらそのまま出発。他のランナーのようにゆっくり休憩している余裕がない。このエイドからしばらくは劇坂の登りなのでどうせ走ることはできない。エイドで食べなくても補給は歩きながらで十分可能であろう。そんなこんなで38キロ過ぎからの12キロに及ぶ大降下に突入する。 前回はこの下りでぶっ飛ばしてしまって、膝を痛めた。今回はテロテロといく。くまもん女子をはじめ女性陣に片っ端から抜かれるが、ここは冷静にみている。50キロのエイドは蕎麦が有名で去年は待たずにいただけたが、今回は大行列だったのでパス。またもお握りをつかんで正味1分の滞在で出発。なんか味気ない気もするが、しかたない。50キロ時点で5時間43分。昨年より32分の大幅改善。休み時間の節約は大きい。 50キロからは緩やかな登り基調。55キロ過ぎから59キロの大エイドまでは心を挫く対面ルートである。序盤近くにいたランナーがあんなに先行しているのか・・・己の力不足を芯まで認識させられる。しかし、この日は前回のように打ちのめされることもなく、脚が売り切れることもなく、ゆっくりとではあるが走り続けて大エイドに到着。このころになると、もうものすごく暑くて、水があればかたはしから頭にかぶり、首にかけ、顔を洗う。でないと意識が遠のくように思うのである。59キロエイドでは時間が惜しいので着替えをせず、ジェル等の追加だけして出発する。心の中では「これって絶対、ウルトラの本道と違うんじゃないかな?」という気がしている。 胃の調子がどうもよくない。炭水化物であればエンドレスに入るはずなのに。。。65キロ過ぎのプライベートエイドでビールを発見。胃の調子の改善を期しておいしくいただく。本当にありがたいことである。被り水もあちこちにあり、助かる。その一瞬だけは蘇生するのであるが、しばらく進むとまた目が霞み始めるのである。吐き気もまだ微かにある。 71キロ(昨年のゴール地点)は8時間30分で通過。昨年より40分の改善。本当によく頑張っているのが自覚できるが、ここまで頑張らないといけないの?という思いもある。甚だ遺憾なのだが、ウルトラにしては呼吸を使いすぎているのである。高度のせいなのかな? でも今走っているところは標高1000Mくらいなんだが。 ここからが野辺山名物、馬越峠の劇坂である。4キロで600Mの高度上昇をするのである。まさに「ドーン」という感じで、この区間は歩くしかない。登りの歩きだけは滅法強い私である。この4キロでおそらく50人は抜いた。その中には55キロからの対面区間で私よりも遥かに先行していた人やくまもんランナーもいた。きっとエイドで大休止をしていたのだろう。でないと追いつくはずがない。追い抜きモードになれば元気が出るのが当然。 そして79キロからは450Mの大降下である。とにかく足を使わないようにチョコチョコと小股のイメージで進む。脚を売り切った人が結構いて、下りでも走れていないようである。(痛いのだろう) 相変わらず日光は強烈で目が霞むし、腕の周辺もかちんこちんで身体の各所が痛いが、どうにか意気を維持できてはいた。 87キロのエイドで預けておいたジェルを受け取り、寒さ対策系のグッズを返却。残りはさらに身軽に走りたい。90キロ通過時点で11時間たらず。頑張れば12時間レスも?と期待するのは愚かで、最後の山場が待っていた。 ウルトラマラソンのゴールというのはできれば下り坂で気持ちよくゴールインというのがいいと思う。秩父ウルトラがまさにそうでつり橋を横断し、市内目抜き通りをぶち抜いて駅前のゴールにたどり着く。ところが野辺山の場合はどこまでも変態にできていて、最後の10キロは150Mの高度上昇でかつ一直線。果てしなく坂が続いている。私は完全に意気消沈した。脚は止まらなかったがキロ8分16秒を判で押したように繰り返す。うちの奥さんの方がもっと速く走れるのではないか? さらにとどめが。ゴール地点近くまで来ると左折を命じられ、距離稼ぎの3キロがついてくる。ゴール地点の歓声が聞こえるのだが、それを横目にわざわざ遠ざかるのである。「97キロ走ってきてこういう仕打ちかよ~道間違っているんじゃないの?」とぶーたれる私であった。 ただ、坂は終わったので頑張って走る。進むにつれて応援の人が多くなる。ゴールは八ヶ岳に向かっての軽い上り坂。MCがゴールインする選手を紹介する。(最後のほうだとものすごく慌しいそうだ) ゴールテープをその都度張ってくれる。ランナーにとっては感動の一瞬であった。思いがけないことに号泣しそうになった。こらえたけど。目標の12時間半をクリアしました。 デカフォレスト(10回完走者の称号)を目指すのもありなんだが、あのガレ場の下りがな~ 来年どうしましょう。

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  • 16 May
    • 王位戦:千田プレイオフ進出、広瀬orz

       いきなり先手玉が寄ってしまったというか、後手玉が寄らなくなってしまったというか。取れる金を取らず、取りに取りを重ねる▲5五桂には「変な手だな~」と感じたのだが、案の定だった。新A級、元王位がこの将棋を落とすのか・・・残った3人の中では最近対羽生戦勝てていないとはいえ、一番面白そうな組み合わせだったのに、惜しい。 千田四段は個性的な序盤だし、挑戦者になれば奪取はないとしても、面白いとは思う。

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    • 美味しんぼ

      「美味しんぼ」では化学調味料を罵倒することが多かった(特に味の素を嫌悪すること顕著だった)という印象がある。いずれの回だったか、100人に訊いて大多数が化学調味料入りの料理をおいしいと評価したのに対し、「それは舌が馬鹿になっているからだ」と山岡が切り捨てたシーンを思い出す。 私は100人の母集団が特に心理的抑圧もなしに「調味料>自然の出汁」と選考したのであれば、そういうものではないか、と思うのだが、あの漫画では大多数の人が間違っている、と言い切って憚らなかった。こういう感覚の世界は結論を言い切ってしまえるものでもないだろうが、漫画の世界だからそれでもよかったのかもしれない。(私はそうは思わないが) 今回の騒動はそういうフィクションを抜け出して、ノンフィクションとして語り始め、しかもそれがとりわけ「震災」「被曝」についてだったので殊更大騒ぎになったのであろうが、あの漫画は元々現実の世界を踏まえて書いているから、フィクションで通すのも無理だろう。今回はノンフィクションとしては因果関係が全く展開されていないので、愚にもつかないものに仕上がってしまった。 この漫画、いつごろからか話が異様にくどくなった気がして読まなくなってしまっていた。このまま静かに退場させればよかったのに、作者が変わらずエネルギッシュだったのが悔いのもとになり、晩節を汚したのが惜しまれる。多分合掌。

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  • 13 May
    • 中村憲剛、落選・・・orz

       多分呼ばれないんだろうな~とは思っていたが、残念。。 苦しい状況を一変してくれる選手はそうはいないし、プレーの切れ方とかヨーロッパに出しても全然遜色ないと思うし、若い選手の人望も厚いし・・・なぜザッケローニさんの中の評価がイマイチなんだろうか。

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  • 10 May
    • 名人戦、羽生3連勝

       名人戦第3局は後手番羽生三冠の勝利。難しいところが多かったが、主導権を手放す局面はついになく、寄り切ったように思える。流石にここまで来ると復位は動かしがたい。森内名人が不調とか拙戦を演じているとは全く思わないのだが、3局とも相手の先制攻撃を許し、ぶっ通しで受太刀になっている=この結果、ということかと思う。このレベルだと、手番維持はそのまま局面支配と同義であり、意味のあるものとなっているのだろう。 後手羽生三冠の急戦矢倉となり、前期竜王戦第3局をある程度トレースするように指し手は進んでいく。この戦形、アマではほとんどやられることもみることもない。有力な戦法だとは思うが、後手としてみると常に正解手を続けていかなければならない厳しさがあり、ノーマルアマにはハードルが高いのではないだろうか。 この第3局では中盤で桂馬の両取りがかかったまま局面が推移するといういかにも名人戦らしい均衡局面が生じた。▲5七銀については控え室は驚いたようだが、ない手ではない。形は違うが後手が雁木で攻めてくると6五の桂馬による両取りを狙ってくることがある。これを甘んじて受けてみると、案外景色が悪くない。一般に後手が急戦形の矢倉を指してくる時は先手は右の銀の措置に困ることが多いわけだが、であれば敵の主力である桂馬と交換して陣形を正すのは有力な指し方であろう。ましてや本局の場合は桂馬を飛ばせれば飛車と遊んでいる馬の交換になる。悪くない取引になるはずだった。 それが分かっているので羽生三冠も自玉強化を続ける。こうなってみると森内名人もどこかで▲6六銀右と上がるか(そう指してどういう不都合があるのか現時点では不明)、▲4六歩の前に1筋を突いておいていつでも1筋、2筋を突き捨てが入るようにしておくとか、さらに指しすぎになりそうだが突き捨て後▲3七桂と跳ねてしまうとか、いろいろな可能性はあったと思う。 △4四歩が意外だったが4筋の歩を伸ばして工作するのが目的だった。さすがに広く手を考えるものである。ここでも▲3七桂はあったのではないかと思うが、名人は▲1六歩。構わず△4五歩と仕掛けられては、先手に苦しさを感じる。反撃箇所が皆無なのが痛いのである。1筋、2筋の突き捨てが入ればいいのだが、どの筋も2枚以上の駒で守備されており、手抜きされるリスクが高い。(実際、そういう感想であった)※と、観戦中は考えたのだが、名人が飛車馬交換に出ずに▲6六歩と駒交換を回避する姿勢を通せば、まだまだ難しかったとのことである。 多くの人が羽生三冠好調を感じたのは先手の飛車の上下移動を強いた後の△4七歩成。もう金輪際指し切りはない。竜を捕獲し、銀が8三に戻ったところで先手玉入玉の懸念も払拭された。 寄せ合いといっても、三枚付いている穴熊に▲4四桂と引っ掛けても蟷螂の斧であり、2枚に守備駒が減少している先手陣とは比べるべくもない。桂馬に期待していたとの名人の感想があるが、俄かには信じがたい思いがする。普通はこの局面では勝てないと思いそうなものだからである。 せめて第4局では名人の先制攻撃をみたいものである。

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  • 06 May
    • 菅井新手(棋聖戦対郷田)

       将棋世界の最新号の棋戦紹介の棋聖戦の欄に郷田-菅井戦の記事があって、後手番の菅井五段が1図の新趣向を試みて、成果があったことを紹介していた。 割と狙いがシンプルでよさそうに思えたので、対ソフト、24で何回か試してみたのだが、どうもイマイチな感じがする。この将棋では郷田九段は▲3六歩~▲2八飛と随分と元気のない指し方をしたのであるが、普通の指し手であれば飛車を横に使うことを第一感とするはずである。後手は左桂を跳ねているので飛車交換は先手に比べると歓迎できない。▲7五歩から飛車交換をみせられると対応が難しい。 5三の地点も弱い。3二の金でカバーしたいところだが2二に隙が生じてしまう。6二玉の発想は7一まで玉を移動できて美濃囲いにできればよい、というものだと思うが、5三を狙われるといずれにしても陣形が歪む。 菅井五段のことだから細部まで行き届いた読みがあったはずだが、私の棋力では指しこなせる感触が全くないのが残念だ。

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  • 04 May
    • 自陣飛車2連発:棋聖戦でも羽生森内

       エントリーを上げるのが遅れてしまいましたが、4月30日に棋聖戦挑戦者決定戦がありました。なかなかに面白い将棋で詳しく感想を書きたかったのです。 戦形は後手森内竜王名人の誘導で向飛車。あっさり2筋から開戦するなど、このところ顕著な定跡離れを志向していく。ただ、私は居飛車持ちではあった。後手の右側の金銀が盤面左にやってくるのまでには相当な手間がかかることが明白。であれば、先手は盤面左で戦いを起こせばいい。できれば2三歩は金にとってもらいたいので、本譜のように4三金を決定づける▲8六角は保留する方が相手に考えてもらえて得だったのではないだろうか? いずれにせよ村山七段は右側で戦闘を起こすことを躊躇わず、結果として後手の金銀と存分に相撲を取ることになった。緒戦で遅れをとる所以になったのではないかと思う。これでは歩を損した意味がない。 先手は右側の駒をさばいたが、引き気味の後手に切っ先は届いていない。 竜を3四にひきつけられ完封の懸念すら漂ってくるが、村山七段は乾坤一擲の勝負に出た。桂馬を交換して、竜に当てての▲6四飛で後手の竜を守備の中心線となる4段目から追い払い、▲6一飛成の切り込み。勝ち目が濃いとはもとよりいえないが、敵玉を不安定にしておけば十分にあやはある。アマにも勉強になる手作りだろう。(但し、上級ソフトが相手となると全く通用しないのも間違いなさそうだ) 5図で名人は△2一飛の自陣飛車。いかにも「らしい」し、村山七段も予期していたようではあるが、普通に△6二銀と手番を取る方がいいのではないか?とは最初に並べたときは思った。しかし、▲8一馬が▲6四香車の先手でそれを△6四桂打で回避しても▲6五香で後手を引いてしまう。飛車による一段目防衛線強化が急所であった。さすがの着手である。 村山七段も▲9八玉と角筋から玉をかわし、さらに桂馬の王手の筋も事前に潰して対抗し、熱戦になった。先手玉が急に見えなくなった感触がある。 6図の△2八角は私見で恐縮だが感触が悪い。まずは△6三桂とこびんを塞いでおいてはどうか。以下▲6四銀以降何回も▲5六桂を見舞われる手順が予想されるが駒を足していけば後手が手厚いのではないか。本譜だと▲1八角(この手は予想できない・・・)△2七桂の応酬の後▲4六香とされると竜と角が身動きが取れなくなり、先手の景色がよくなったように感じた。名人は二度目の自陣飛車を6一に放ち、防衛ラインのテコ入れ。先手構わず▲6五桂と浴びせ、勢いづく。このまま銀を5五の要地に置いたまま攻められれば勝ち目がでてきそうである。名人は△8四銀。。。8四ですか銀にアタックをされると7三が空いてしまいますが? 2七桂をもぎ取って▲9六桂とすればどうか、と誰でも考えたと思うが、豈はからんや村山七段が掴んだ駒は4六の香車であった。 名人は大喜びで△5五角成。勝敗は決した。 最後に村山七段が大局を見失ったのはもったいないが、エキサイトできる内容だった。名人は不調ではないけれど、仕上がりが万全というほどでもなく、名人戦3局行こうの巻き返しを予見できるかどうかとなるとどうも・・というのが正直な感想である。

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