愛媛旅(1) 盤泉荘 | 福田町電車区

6月の某日、1泊2日で愛媛へ行ってきました。

朝一番の羽田発松山行きの飛行機に搭乗。

 

▲ ターミナルから離れた場所にあるサテライトと呼ばれる場所からの搭乗でした。サテライトからの搭乗は初めてでしたが、ターミナルから独立した搭乗口なので、待っている間は静かで快適でした。

 

▲ 松山空港到着後はレンタカーを借りて、愛媛の小京都・大洲市へ。大洲市は6年前に、宇和島から松山市街までレンタカーでドライブしたときに訪れたことがありましたが、日程の都合上、大洲城のみ観光しただけでしたので、今回はじっくり観光することにしました。

 

▲ 最初の目的地は「盤泉荘(ばんせんそう)」。盤泉荘は、フィリピンで日本人移民向けの百貨店を経営し、後に貿易会社も経営された松井國五郎氏によって大正15年に建設された別荘です。

 


▲ 高台の急斜面にせり出すように建っており、窓からは、大洲市柚木の町が一望できます。

 

▲ 当時の日本家屋には非常に珍しいバルコニーもあります。建材には東南アジアから輸入された南洋材が使用されているほか、施主のイニシャル「K. M」がデザインされた鬼瓦が採用されるなど、貿易業を営んだ施主らしい国際性豊かな特徴が随所に見られます。

 

 

▲ 建物の裏手の崖に鉄扉があり、ガイドさんのご厚意で鉄扉を開けて頂きました。この扉の奥には横井戸があり、奥行きは50mもある井戸で、現在も岩盤から水が染み出しています。岩盤が固くてまっすぐ掘れず???横へ横へと掘られているのが特徴です。

 

井戸の奥の岩盤から流れ込んできた水は、台所に設けられた貯水槽に送られる仕組みになっています。これは上水道が整備されていない大正期に生活用水を確保するために整備されたそうで。いつしか「盤泉荘」と呼ばれるようになった由来でもあります。

 

▲ 台所の下にある貯水槽の画像。訪れた日は、数日前の大雨で水が汚れてしまったため、ホースでかき出しながら清掃している最中でしたが、普段は水が張っていのるかわからないほど透明度が高いのだそうで。

 

 

6年前に大洲を訪れた際に、なんでこういう施設の存在に気付かなかったのだろうと思っていましたら、この施設が整備されたのは最近だったんですね。この日は平日だったこともあり、訪れた時間帯は他の観光客の姿もなかったため、隅々までじっくりと見学しました。また再訪してみたい施設が増えましたねぇ。