県大会と地区や市の大会で
何が違うのかと言えば、一番は観客数が違います。
特に今大会の全国小学生選抜サッカー(旧チビリン)は16人以上出るので、それぞれのチームの応援にくる家族も単純に倍になります。私たちもいつもは夫婦またはどちらかだけで見に行っていますが、県大会は次男から見ると祖母や兄弟も参戦。他のチームメイトもいつもは見に来ないご兄弟やご両親がたくさん来ています。特に祖父母たちが多くいらっしゃっていました。
おそらくどこのチームもそんな感じになるのと、それこそ出場チームの他学年の子たちやコーチ、はたまたスカウトやサッカー協会の人なども多く見に来ていると思います。
そんな活気のある舞台に連れてきてもらって、さらに市や地区よりもレベルの高いサッカーを観て応援できるという私にとってすごく幸せな一時を与えてくれた次男やチームメイトには本当に感謝でいっぱいです。
試合前から、Jリーグの観戦に行ったときの、入り口の係員にチケットを渡して階段を上りゲートを潜り抜けて、選手がアップするピッチを見た瞬間、、 のような興奮を、してしまいます。
そんな私の興奮とは関係なく、次男チームはこの舞台を踏むことが目標でなく、あくまでも上位入賞が目標。なんだったら、日本代表ばりに優勝が目標のチームです。
ベスト16からのトーナメントで、我々は1試合目からドキドキしていますが、むしろ子供たちは堂々としています。
その1戦目の相手、対戦経験はないですがその地区ではいつも県まで出てくる強豪。おそらく同等レベル。
次男チームも万全の体制、円陣で割れんばかりの大声を出し、気合も入っての試合開始。子供たちの勢いに引っ張られて、我々保護者も気持ちが高ぶります。
そんな気持ちの高ぶりを笑うかの如く、開始早々失点し、追加点も取られて1ピリオド目で0-2。暗雲立ち込めます。アンラッキーや誤審などでなく、普通に相手が強いという内容で冷静に考えても相手が強いから負けている状況。
保護者、意気消沈します。相手の応援団の余裕ぶりに反し、そんなに簡単じゃない、試合前から浮かれすぎたという重い空気が我々応援団に蔓延します。
が、私は腐ってもというかほぼ腐ってしまっていますがコーチをやっていた身。相手を分析する能力がわずかですが残っています。保護者のみんなには、結果負けてしまったら、ぬか喜びさせるだけなので黙っていましたが、むしろ2ピリオド目で十分に逆転できるチャンスはあると思っていました。
というのも、1ピリオド目の相手が強すぎたからです。私は1ピリオド目の5分くらいで強すぎる相手に疑問を感じて、相手ベンチのメンバー(2ピリオド目に出るメンバー)を見ていましたが、次男チームのベンチはワイワイガヤガヤすごくやかましいのに対して、相手ベンチは静かでした。武者震いしているわけでなく、余裕だったわけでもなく、それぞれの顔色が緊張気味のそれです。たぶん、場慣れしていないメンバー。
私はそれで確信しました。
相手チームの出し方は1ピリオド目Aチーム2ピリオド目Bチームみたいな感じだと。
次男チームは、ほぼほぼ同等に出しているので、2ピリオド目が肝だとこっそり妻に伝えて、始まった2ピリオド目。
私の予想は的中。大半の時間はボールを握れます。
次男チームもそれに気づいたのか、猛攻。なんとか同点まで追いついたところで、終了。もう何点か取れただけに悔しい展開。
最後の3ピリオド目。
どっちに転ぶかわかないと思っていましたが、ここからが私にも想像がつかない彼らの勝負強さ。今まであまり見たこと無いような華麗なパスワークでしっかり崩して次男が得点。
その得点を守り切り、見事勝利!
私たちの横で、動画を撮影する相手チームのお父さんがいたため、
試合中に思わずあふれ出そうになる、
ナイスプレー!
いけー!
あぶない!
今のファールだろ!
ライン割ってる!
なんでー!
を押し殺していましたが、
試合終了の瞬間は、もうそんなことお構いなし。
みんなで大声で勝利を祝い合いました。
どうやって、育むか、は本当によくわかりませんが、ここまで来るとやっぱりメンタルがすごく大事。
長男たちだったら、100%1ピリオド目が終わった時点でもう負けだと思って全員のパフォーマンスが落ちてしまう展開を、しっかりひっくり返して逆転できるのは、サッカーの技術云々ではない、というのをこの試合ではっきりと見せてもらいました。
気持ちも乗った次の試合も勝利し、私や長男では到底及ばなかった県ベスト4まで勝ち上がり、明日につなげることができました。本当にすごいと思います。
ここからが、超格上との戦いです。ボコボコに負けるリスクも十分にあると思いますが、どこまで食らいつけるか、メンタルを維持できるか、子供たちの活躍を期待したいです。