小学生選抜サッカー(旧チビリン)、市内地区を優勝で駆け上がり県大会では3位という結果で終えた次男。
チームメイトもですが、次男も味方の声援に押され、十二分に力を発揮できたと思うようなプレーを繰り広げていました。
特に次男は気持ちが乗る、というのが、わかりやすく出るタイプで、あんなに運動量あったかな、と思うくらい走り回り、攻撃面でも守備面でも役割を果たしつつ、大声で味方を鼓舞し、ゴールを喜び合い、サッカーというスポーツを心の底から楽しんでいる、というのが遠目からでもわかるようなプレーをしておりました。
あいかわらず、多くのパスミスと多くのシュートミスをしていましたが、それでも有り余る活躍はしていました。
私が何をしたからどうだとか、どういうことを伝えた、というのは遠く過去のこととなり、今のチームと今のチームメイトに支えられて自らの道を突き進んでいっています。
まだまだ上を見ればキリがありませんが、驕ることなくいい感じに成長しているかなーと思って見ています。
今思えば次男にとって一番良かったことは、
小学校3年生くらいに、コーチから
「県で優勝を目指す」
と、当時の我々や子供たちからは、想像もしたことがないようなレベルの目標を掲げてもらったことに起因すると思います。
まだまだ、何をすれば自分たちは上手いと言えるのかわからない、何をすればすごいのかわからないという、ぼんやりした遠い空に、はっきりと星を1つ示してくれたことで、次男自身が誰に負けたらいけない、このチームには絶対に勝たなくちゃいけない、というのが見えたんだと思います。
並居る強豪がひしめく県下なので、実際には難しいとは思いますが、
県優勝を目指すに劣らないメンバーが揃っているチームをいつの間にか引っ張る立場になった次男は、チームの出来が自分の評価となり、自分の出来が悪くてもチームメイトのプレーを嬉しそうに話し、このメンバーだったら絶対に市内や地区では負けない、というメンタリティーに繋がり、実際に地区外で多くのJ下部や有名な強豪チームと試合をし、そこまで見劣りせず戦え、公式戦の結果も伴い、そのメンタリティに引っ張られて、次男自身のサッカーの技術も底上げされた、というような気がします。
要は周りの環境に思いっきり影響されるタイプの人間です。
そんな中で、次男の能力として今後も十分に通用するかなと思うことが2つあります。
1つは判断の早さです。
その距離間でそのスピードのボールをスルーするって、どのタイミングで味方の位置を見て判断したのか?
今のタイミングでシュート打つのはいつ判断したのか?
なぜそこまでカバーできているのか?
など、動画を何度も見直して次男に確認しなければわからないようなタイミングでのプレーがたくさんあります。
特にミスが起こった際はそれが顕著で、ここをこういうふうに狙っていたが、味方のパスが少しずれたから、ミスった、やら、タイミングが少し遅れたから変な方向に行ったなど説明してくれます。
じゃあ、なんでそんなことができるようになったかと言えばわかりません。
プレスの早い相手との数多くの練習試合、
そういうことを意識した練習、
勝ちたいという気持ちの強さ、
プロや長男のサッカーをたくさん見てきたこと、
そもそもの運動神経、
人の話をちゃんと聞かないで早く終わらそうとするそもそもの性格
小学3年生くらいの身長/体重
などが関係しているんだろうなーとは想像します。
もう1点は、相手の穴を見つける能力。そして、それを味方に共有していること。
これは私からすると意外でした。あの右バックのフィードが良くないから敢えて彼に持たせて、そこからのパスを狙っていた、とか、あの子は縦に突破したい気持ちが強いから、縦を切って中にいかせたところを狙えば取れる、とか、相手の左バックの子は浮き球の処理がうまくないからキーパーからのフィードはそこを狙うように伝えたなど、私が気づかなかったことも飄々と説明してくれます。
相手あってのサッカーなので、これは勝敗に欠かせないことで、相手の弱みを見つけたらトコトンそこを突く、逆に相手の強みがあれば、それを消す、というのはとても大事です。
もちろんコーチが気づいて戦術を敷く場合もありますが、ディフェンダーをやっていた自分からすると、相手のボールの持ち方や走り方、息遣い、癖などを、試合中に読み取っていく事でしかわからない部分もたくさんあります。
その能力が少し長けてるかなーと思います。
これも、なんでそんなことができるようになったかと言えばわかりません。
が、試合に勝ちたい、というところからの逆算で自然とできるようになったんだろうと勝手に思っています。少なくとも、私が何か教えたから、、ではありません。
まだまだ、個としてどうかといわれれば足りない部分も多くあるので、どんな選手になっていくのか、カテゴリーが上がっていく中で今の立ち位置が続くのか、など想像もつきませんし、挫折もこれから多くするでしょう。サッカーをあきらめるときが早々に来るかもしれませんし、勉強がダメすぎて私がサッカーをやめろという日が来るかもしれません。
それでも、小学生のときに、1人ではできない目標に共に向かって精一杯やって成果も得られた、という過去は残りますし、充実した日々は色褪せません。
私がサッカーをして得て欲しい事を、まさに今経験している次男をこれからも一生懸命応援していきたいです。
ちなみに、受験勉強真っ只中、ストレスも溜まりっぱなしの長男は、サッカーは一生懸命取り組んだのに、チームとしてこれといった人に威張れる結果を得られなかったので、次男の活躍は面白くないみたいです。
長男には、あなたの時は地区というか市内のレベルがハンパなく高くて県でベスト4以上の結果を残したチームが4チームあったから仕方ない、と慰めてあげています。
それでも、次男のチームと当時の長男たちのチームが対戦したらボコボコにされてしまうだろう、という私の見解は長男を傷つけるだけなので黙っています。