元のチームの応援 U11 次男 | 少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

少年サッカー

長男のパパコーチ(お手伝いコーチ)をしておりました。

今は、長男は高校生になりサッカー以外の部活を、次男はクラブチーム。

そんな子を持つ父親として、今の少年サッカーや次男チーム、次男に対して思ったことをつづっていきます。

先日、次男の元チームの公式戦の応援に行きました。


次男は、私がコーチをし長男が6年間お世話になった学校の少年団から、近隣のクラブチームに小学3年生の時に変わりました。

 

今のクラブチームに入ったことが今の次男に大きな成長をもたらせてくれていますが、次男のサッカーの原点は?と言われたら、この学校の少年団です。

当時から頑張っているパパコーチ2人にはとてもお世話になりましたし、長男も私自身もチームには本当にお世話になりました。

 

次男は同じ学校の子たちなのでもちろん皆仲良くやっており、応援行きたーいと言っていましたが、私自身も当時からずっと頑張っているパパコーチ2人とは今も仲が良く、どちらかというとその2人を労いたいという気持ちがあって、次男以上に応援に行きたいと思っていました。

 

パパコーチたちに公式戦の試合日程を聞いて、次男のタイミングが合えば応援にいきます、と伝えていたのですが、なかなか予定が合わずに結局公式戦の応援に行けたのは初めてです。

 

応援に行ってから気づきましたが、次男が所属していたころより人数が増えていて、私の知らない子がたくさんいました。次男に教えてもらったところ、次男がいなくなってから結構いっぱい入ってきたとのこと。

 

5年生だけで15人くらいいます。この少年団は1校だけで成り立っています。

 

次男たちの学年はなぜか2対1くらいで女子が多く男子だけで言うと1クラス15人くらいの3クラスしかない中、この人数が少年団でサッカーを続けています。すごいことです。ちなみに8人もいない学年も多くあります。

 

決して市内でも強いと言えないレベルなので、おそらくパパコーチたちの人柄が良くてみんな楽しくサッカーできているんだろうということと、管理がしっかり整っているのだろう、ということを裏付ける事実です。そんな二人だから、私は応援に行きたくなるのです。

 

試合は負けてしまいましたが、みんなが一生懸命頑張っており、しっかり戦略が練られているということがわかる内容で、知っている保護者達も負けたけどベストゲームみたいなことを言っていました。

 

次男もおもしろかったといって、試合後戻ってくるみんなを労い、一緒にボールを蹴り合って遊んでいたので、楽しいひと時だったと思います。

 

そんな中パパコーチたちとおしゃべり。

 

一人のコーチが事細かに今回の人選やフォーメーションや戦略などを教えてくれます。

なるほどなるほど、と思いながら、私はこのパパコーチに対して次男が所属していた時に抱いていた尊敬という感情がよみがえり、改めてまた尊敬の念を抱きます。

 

このパパコーチ、学生の頃から野球一筋の完全なサッカー素人なのに、息子がサッカーをやりたいと言うので少年団に息子を入れて何回か練習を観戦していたところ、監督からの懇願でパパコーチを引き受けた経緯があります。

 

誰もこの学年のコーチをやるという保護者がおらず、数か月他学年と一緒にやっていたのですが、さすがにこのままでは良くないということで重い腰をあげて、できることは少ないですが、といった感じで引き受けていました。

 

私は、その当時長男の学年のパパコーチをしていたので、次男の学年にまで手が回らず、かといって中途半端に関わると逆に邪魔になると思って、子供たちに直接的な指導は全くせずに、相談しにくるこのパパコーチに本をプレゼントしてあげたり、D級指導者の講習は経験者じゃない方が新鮮に聞けると思うので受けた方がいい、と助言してあげたりしていました。

 

試合になると、戦術や細かいことは置いておいて、とにかく一生懸命を求めて、自身も一生懸命なパパコーチ。

私には弱音ではないですが、たぶん高学年になったら私には教えらえることは何もないけど、今のうちは一生懸命練習するだとかボールを追いかけろとか、そういうことは言えるんで。と本当に一生懸命だったコーチです。

 

私がこの試合で本当に尊敬したことは、そんなことを言っていたコーチがしっかり子供たちにこの試合の戦術を落とし込めていたこと、そして何より、その戦術を取ることにより、二人のパパコーチたちの息子の出番がほとんどなくなるという事前の打ち合わせがあったのだろう交代や指示があり、結果、市内の優勝候補と言えるチームに互角以上の戦いをしていたこと。

 

決して能力が高い子が多いと言えない少年団で勝利に向けた準備をしっかり行い、それはおそらく本音の部分では自分の本意ではないことになりそうでも、それを出さずに、コーチとしての仮面をかぶりチームとしてどうすべきかを考えた上で受け入れた戦術、そしてそれが思っていたよりハマったと嬉しそうに私に話しかけてくれる懐の大きさ。

 

できることは何もないと言っていましたが、あなたは立派なコーチで、人として偉大です。

 

私は心の中でそう伝えて、食事も取らずにその後ある練習試合に、公式戦に出られなかったメンバーをどう出すかパパコーチ同士で打ち合わせしている背中を見ながら帰りました。

 

次男には、万が一有名になったら、サッカーの基礎を教えてもらったのは少年団と、必ず言うという約束は取り付けたので、パパコーチたちに感謝を示す意味でも、次男にもっと頑張ってもらわなくては、


と思った次男の元チームの試合でした。