⑤サッカーの能力向上を考えた場合
これは、長男がこれからどういったサッカー人生を歩むのか
次男がどうなっていくのかも定かでないため、
はっきりしたことは言えませんが、私のサッカー人生と子供たちのコーチをした観点から
考察します。
まず始めに、低学年と高学年で、少し分けて考えた方がいいと思います。
というのも低学年と高学年では、サッカー自体がかなり違いますし、
子供たちの自我も随分違います。
この点で、どうかと言えば、
低学年は、少年団だろうがクラブチームだろうが、そう大差はない、と思います。
むしろ、低学年のときはサッカーチームに所属せずに、色々なスポーツや運動やっていても
そこまでの大差はないかと思います。
ちなみに、うちのチームの子でも、3年生に入部して、5年生で市内のトレセンに選ばれた子がいましたが、
3年生まではお兄ちゃんと一緒に走っていただけだそうです。
高学年になれば、自分自身が少年団のコーチなので、認めたくはないですが、
やっぱりプロではないので、「ある程度」のレベルしか教えられません。
例外もありますが、指導者という面に関しては、クラブチームの方が上回っているというのは間違いないと思います。
もちろん我々も子供たちを見ながらいろんな練習をしているので、それぞれうまくはなっていきますが、
それをMAXの状態で成長させてあげられているかと言えば、残念ながらそうではないでしょう。
また、一番の問題点は、一貫した指導ができない点。
我々コーチは仕事をしているので、指導できるのは、土日のみ。
平日も練習日が設けられているのですが、自由参加でまた、平日に手の空いているコーチに対応頂いております。
平日練習は、コーチも少ないので練習もいい加減になりがちで、さらに習い事と被るので、参加率もそう高くはありません。
そういう指導側の面が1点ともう1点は子供たちの面。
クラブチームだと、少なくとも「サッカーをしに行く場所」という意識が親子共々にあります。
少年団でも基本的にはそうですが、学校活動の一環として捉えている面が多いのも事実で、
仲のいい子と遊べるツールとして、利用しているというような位置付けで通っている子も多くいます。
ちょっとしたニュアンスの違いですが、わかりやすい表現で言うと、
チームメイトありきでサッカーするのが、少年団
サッカーありきでチームメイトとするのが、クラブチーム
です。
主体がどちらにあるかという点で考えた場合は、その質という点においてもクラブチームに分があると思います。
また、クラブチームはジュニアユースも指導しているチームがほとんどで、中学生まで一貫して教えてもらえるので
そういう面でも安心と言えば安心ですし、そういう長い目で指導してくれます。
また、やはり少年団よりもうまいし意識の高い子が集まります。
子供は特に身近な人に影響されやすいので、そういう面において圧倒的に優位であるとは思います。
ただ、稀に少年団でも意識の高い子が集まるときがあります。
そうなると、わざわざクラブチームにいくのと変わらない効果は得られるとは思いますし、そういったクラブチームのような感覚は、スクールなどに通うことにより補填はできるとは思いますが、
あくまでも確率論での話ですが、サッカー選手としての能力の向上だけを考えれば、クラブチームの方がいいでしょう。
ただし、「一定のレベルまでは」という注釈がつきます。
良き指導者の下で、素直に言うことを聞く選手が将来トップレベルまでいけるのか、
クラブチームで揉まれた子の中で何割が、さらにステップアップできているのか。
そういう比較をしたら、どこでサッカーしようが、そう大差はないかと思いますし、結局
成長や挫折を繰り返しながら、その過程のどこかで、自分の中で「やってやる」という気持ちになれるかどうかが、
どこに所属するかよりも大事になってきます。
あまりまとまりない感じですが、
結局どっちがいいのかと言われれば、
サッカーの能力という点にのみフォーカスするなら、
最初からクラブチームに通わせるのが良いと思います。
が、身近にそんなに変わらない効果を得られる少年団もあるかもしれませんよ。
という感じが私の結論です。