③保護者としての立場
まず、子供がサッカーをするといった場合に、
大きくクラブチームでさせるか、少年団でさせるかの2択になります。
他にもありますが、大半はこの2つです。
サッカー少年団を選択した保護者の多くは、
我々の世代では当たり前の部活くらいの立ち位置をイメージしていると思いますし、
細部は違いますが、実際にそれくらいです。
何よりもお金があまりかからないのが、少年団の大きなメリットです、
うちのチームは、遠征費などをのけると、月々1000円くらいです。
これはクラブチームに入れることを考えると、桁違いの安さです。
また、基本的には同じ学校の子が多いので、保護者同士も仲良くなりやすく、サッカーのことだけでなく、いろんなことで話ができますし、相談もできるので、そういう面では大きなメリットでもあります。
一般的によく言われるのが、お手伝いが必要で、それが億劫というのがありますが、
月々1000円なので、、という気持ちが大事でしょう。
それぞれの少年団で違いますが、手伝いと言っても、毎週、心身ともに疲れ果てるようなことはありませんし、
その役割も数か月に1回程度です。
始めは、色々戸惑うと思いますが、私のチームの6年の保護者達はどちらかと言えば保護者同士しゃべりに来るついでに、お手伝いしているといったような感じ(私の見ている限りですが)なので、むしろ情報交換ができるいい機会なんじゃないかと思います。
6年間も一緒にいるので、保護者同士がそんなに気を使いあってるようにも見受けられません。
共働きや土日にお仕事があるような保護者で、お手伝いができない場合などは、監督やコーチなどと妥協案などを話し合って、他の保護者との不公平感がでないような形で対応もしています。
逆にむしろ、自分の子供が学校でどういう感じなのか気になるのならば、こういった場を活用した方がうまく情報収集できるのではとも思います。
子供に真剣にサッカーさせたい、将来プロになってほしいと思っていたとしたら、決して小学生の時に決まるわけではありませんが、
果たして少年団だけでいいのか、これは難しい選択です。
私の結論としては、
よっぽど運動神経がいいとか、寝ても覚めてもサッカーのことばっかり考えているとか、そういう子でないと、難しいと思います。
客観的データとして、Jリーグの選手名鑑にざっと目を通したのですが、
ジュニア、ジュニアユース、ユースという過程で、無名なチームから、プロになっている選手は、このご時世ほぼいませんでした。
ジュニア、ジュニアユース時代に、Jリーグの下部組織または育成で有名なクラブチーム
ユースで、名門の高校かJリーグのユース
そして大学経由するかそのまま高卒でJリーグ入りが
スタンダードです。
ジュニアユースでJリーグの下部組織か有名なクラブチームに行くためには、
小学生の時からある程度目立った存在になっていなければいけません。
小学生の時に目立った存在になるために、少年団だけではおそらくよっぽどでないと難しいでしょうということです。
ただ、少年団に所属しながら、スクールに通うことでこの差を補うことはできます。
長男もそうでしたし、トレセンに選ばれている子のほとんどは何かしらのスクールに通っていました。
ただ、私は少年団に所属してスクールに通うのなら、クラブチームに行った方がいいのではという気持ちの方が強いです。
長男は、少年団のメンバーありきでサッカーをしていたので、クラブチームにいく選択肢はありませんでしたが、
次男は3年生から、クラブチームに行かせようと思っています。
ということで、保護者として、少しのお手伝いはありますが安い月謝でサッカーを楽しませてあげたいというくらいの気持ちであれば
少年団は適していると思います。
心構えとしては、1000円なんだから、できるお手伝いはしてあげて、小さな不満は我慢するくらいの器は必要です。
細かいことが気になってしまう性格の方は向いていないかもしれません。
少年団にせよ、クラブチームにせよ、体験ができるので、必ず数回体験させてから、入れるか決めた方がいいです。親が思っているだけで子供はいまいち乗り気じゃなかったり、逆に親はいまいちと思っていても子供が乗り気になったりするので、その反応を見てから決めるのが間違いないかなとは思います。
預けてお任せのクラブチームに入れるより、直接自分の子供やチームメイトとも多く接点があるので、より近いところで子供たちの成長を見守ることができるというのは、間違いないでしょう。