サッカー少年団のコーチを6年やっての感想 Ver2 コーチとして | 少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

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少年サッカー

長男のパパコーチ(お手伝いコーチ)をしておりました。

今は、長男は高校生になりサッカー以外の部活を、次男はクラブチーム。

そんな子を持つ父親として、今の少年サッカーや次男チーム、次男に対して思ったことをつづっていきます。

②サッカー少年団のコーチという立場

 

コーチになる前とコーチになった後の週末の過ごし方は全く違います。

 

サラリーマンである私の休日は土日で、一般的に仕事の疲れを癒すための休日ですが

むしろ仕事をしているウィークデイの方が、肉体的疲労は少ないです。

 

正直、めんどくさいとか、なんでこんなに頑張ってるのかと思ったことは一度や二度ではありませんし、

応援にだけ来ている親を羨ましく思ったことも一度や二度ではありません。

 

それでも、一度引き受けたことをないがしろにしてはいけないという責任感を何とか呼び出して、

毎週末、雪が降ろうが、風が吹こうが、強い日差しがあろうが、眠い目をこすりながら、子供と一緒にグラウンドへと向かうわけです。

 

これは、全国津々浦々、私と同じような立場でコーチをしている方々のほとんどは、そういう気持ちになった時があるはずです。

 

 

ただ、そんな毎週末を過ごしていくと、不思議なもので、ある時期から慣れてきて、あまり苦にならなくなってきます。

それどころか、コーチをしていなかったら、どれだけ自堕落な生活をしていたのか、無駄な消費をしていたのかと思うと、

逆に、コーチをしていてよかったという気持ちになってきます。

 

何よりも、私はサッカーをやっていたので、子供たちとボールを蹴り合ったり、教えたりすることが純粋におもしろかったので、

子供たちと同様の気持ちで、練習や試合に向かっていたような感覚でした。

 

コーチとして、難しくなるのは、U10~U12。

この時期から、パスを使ったサッカーを行うようになり、また公式戦が増えてきて、勝敗をしっかり求めるような戦いも増えてきます。

 

チームとして決め事がある場合はそれに従えばいいのですが、

 

どこまで勝利を求めるか?

フォーメーションや戦い方をどうするか?

下の学年のうまい子も入れて考えるか?

全員出すか、出さないか?

 

ということを、監督や自分以外のコーチと相談しながら決めなくてはいけません。

 

これは、その学年に所属する人数や質が毎年違うので、毎年頭を悩ませる部分であり、軽率な判断で進めると、痛い目に合う場合もあります。

 

ですが、ここにコーチとしての楽しさややりがいが多く含まれています。

 

私としては、全員を満遍なく出場させて、勝ち取った優勝が一番うれしいですし、うまくできたという自負にも浸れます。

逆に、ここは勝ちたいという試合で、メンバーを固めて出場させて、負けてしまったときには、ひどく落ち込みます。

 

他のコーチと、どういうフォーメーションで行くか、誰をどこで出すか、相手のうまい子をどう対応すべきか、みたいな話し合いは、

プロの試合を見るよりも楽しく、そして真剣にしていました。

 

時折他のコーチが一回この戦術で試してみていいですか?と、両サイドをワイドに使った戦術を用いたり、選手のコンバードを行ったりなど、私が気づかなかった戦術や選手起用もあったりして、なるほどなるほどと思いながら試合を見ていました。

 

考えてみれば、自分の子供が所属するチームを、他の子もひっくるめてまとめて近くで教えたり話したり見ることができるという、ただの父親ならできないことをさせてもらい、また自分の子供とチームメイトたちと喜怒哀楽を共にできるという人生で替えの利かない大きな特権がコーチにはあるというふうに思います。

 

コーチをしていなかったら、私個人は自他共に認める、ただのどこにでもいるおっさんでしかありません。

コーチをしていたおかげで、私は自他ともにコーチという役割もあるおっさんになったわけです。

 

家の近くを歩いていて子供たちに出会ったら、コーチとして認知されているので、気軽に声をかけてもらえますし、かけられます。

他のチームの子にも、声をかけられるし、今後コーチを辞めても、この関係は続くわけです。

 

家に長男の友達が遊びに来ても、私も子供たちも遠慮なしに色々な事を言い合えますし、サッカーを通り越して、一緒にどこかに連れて行ったりもできます。実際に数名連れて遊びにも行ってました。

 

こうやって、ただのサラリーマンとして、ただのおっさんとしてしか生きていなかった自分に、新しいエッセンスを加えてくれたのがコーチを引き受けた大きなメリットであり、新しい人間関係ができて、新しい楽しみや発見を多く与えてくれたので、あの時に嫌がらずに引き受けてよかったと心底思います。

 

子供たちのサッカーの育成という面で、果たしてどれだけの貢献できたかと言えばよくわかりませんが、そこにそこまで重い責任がないのが、少年団のコーチのいいところであり、地元に根付いているので、地元ではコーチをしているおっさんとして生きていくことができます。

 

私の少年団は恵まれた環境だったかもしれませんので、これからコーチをやろう、と思っている方が全員嫌な気持ちにならずに過ごせるという保証はありませんが、新しい発見を多く与えてくれるとは思います。

 

また、真剣に取り組んでいれば、コーチの資格も審判の資格もここからスタートで、最終的にはプロの指導者やプロの審判を目指すこともできますし、実際にそういう方もおられます。

 

決して、楽ではないですが、家でダラダラ過ごすよりは子供の成長を近くで見守りながら自分自身も新しい役割の中、充実した人生を送れることになると思います。