サッカー少年団が上手くいくかいかないかは、
バランスが大事です。
これに関わる人、
・子どもたち
・保護者
・コーチ
のバランスです。
バランスというとわかりにくいですが
簡単に言うと相性です。
相性の問題なので、トラブルメーカーが1人いて、その人1人だけが問題であるという考え方は危険です。
ただし当事者になると、それにはなかなか気付かないものです。
だから、「運」だと思います。
例えば、実際にうちのチームであった話ですが、
体力の増加を目的に練習後に素走りをしている時がありました。
もちろん子どもたちからすると、しんどいのであまり楽しくありません。
私も学生の頃は、正直素走りがとても嫌いだったので、これを小学生からやらせなくてもいいんじゃないかな、と思ってはいたものの、全く効果がないわけでもないし何より浅いコーチ歴なので物申しはしませんでした。
しかし、ある保護者から、学年コーチに意見が出されました。
練習後に、走らせ過ぎるのは、怪我のリスクが高まるのでは?
これは意見を言ってきた保護者からすると、純粋な疑問であり不安ですが、
見方を変えれば、コーチが考えた練習批判にもなります。
この時、学年コーチが、この親を面倒くさがりトラブルの元だと思ったり、
逆にこの保護者が、これを聞かずに、なんであんなしんどい練習をさせるのか不満を持ち続けて解消できなければ、
コーチからすると、うるさい保護者。
保護者からすると、素人のコーチ。
で一度開いた溝はなかなか埋まりません。
結果、学年コーチが
・自分たちはプロの指導者ではない
・素走りという練習をさせた理由
・意見があれば説明するのでいつでも伝えて欲しい
という内容を丁寧に伝えて、理解頂き、妻から後に聞いたところ、しっかりと考えているコーチで良かったと、その保護者も安心したのだそうです。
一見、この学年コーチがしっかりしているようにも思いますが、過去に他の学年を受け持った際は一部の保護者からの評判は芳しくなかったとのことで、やはり相性があるのでしょう。
ちなみに、こんな場面でイラッとくるコーチなら、その保護者とはうまくいかず、逆に保護者の意見を聞き過ぎるコーチだとこの保護者の不安を取り除けても、他の保護者から「あの保護者の言うことばかり聞く」などいらぬ憶測を呼んだかもしれません。
そういう意味では、この場面でいうと相性が良かったために難を免れたとも言えます。私なら、じゃあ、やめましょうと言ってしまいそうです。
このこと自体は、さほど大きな問題ではありませんが、こういう些細な歪みが重なると取り返しのつかない溝になる可能性もあります。
続く