売れてる店には理由がある!
売り場づくりの企業、株式会社センスアンドセオリーです。
ブログを書き始めてだいぶ経つのに今更ですが、改めて再考してみるのは、
コロナウィルス感染拡大によって消費者の買い物の意識や価値観が変容しつつ
あるからです。
緊急事態宣言の最中は、不要不急の外出を控え、買い物といえば、せいぜい食品や
生活必需品を短時間で買ってくるくらいしかできない生活を強いられました。
欲しいものは可能な限りネットで買うという事が通常になり、
緊急事態宣言が解除になって数ヶ月経った今でも、売り場に滞在する時間が短く
なっているという常態が続いているようです。
この消費行動の変化に小売はどう対応していけばいいのでしょうか?
ここで、数年前のセミナーで受講生の方達に出題した課題の内容を振り返ってみました。
1、 つい立ち止まってしまう売り場とは
2、 見やすい売り場とは
3、 つい買ってしまう売り場とは

この条件に合ったお店というのが、総じて「いいお店」という事になりますが、
事実、店内で実際に体験出来るようなワクワクする仕掛けがあったり、
POPで衝動買いを促したり、美しいディスプレイや陳列が購買意欲を掻き立てたり、
リアル店舗だからこそ享受できる価値や
売り場に刺激を受けた客が、最終的に財布を開くのが今までの購買行動でした。
小池都知事の「買い物は計画的、効率的に短時間で済ませるように」という要請の通り、
計画的、効率的に済ませる事が通常となった今、ワクワクする売り場が
どうやって作れるのでしょうか?
この状態がどのくらい続くのか、未だに先が見えない現状ですが、とにかく新常態での
消費傾向に合わせた売り場を作っていかなくてはなりません。
1、 買い物の効率化
どこに何があるのか分かりやすい売り場は、コロナ以前と同じくストレスフリーな売り場には必須要件です。
什器レイアウトやわかりやすい分類、棚割り、見通しの確保や売り場サイン設置などで、スムーズに
商品にたどり着かなくてはなりません。
2、 ワンストップでの買い物
色んなお店をあちこち回りながら買い物することも非効率です。
最近では食品売り場が設けられているドラッグストアも多く、スーパーやコンビニの
競合となりつつあります。
また、スーパーにクリーニング店や家電品店などが併設されワンストップで必要な買い物を
済ませられるなど、効率性を重視した構成でとても重宝されています。
3、 密の回避
来店客が店の中で密集した状態にならない工夫が必要です。今でも入店制限をかけている
お店もあるようですし、感染リスクを回避しながらの生活で、人々は「密」になる事に
過敏に反応します。
なので、これを機に店内の客動線や通路幅を改めて見直してみましょう。
お客様が滞留しやすい箇所はどこか?
什器や商品の数量がフロア面積に対して多すぎるのでは?混雑する時間帯の対処の仕方など、
一度確認してみてはいかがでしょう?
4、 オンラインとの連動
これもコロナ以前から既に実行しているお店があるようです。
主な仕組みとしては、ネットで予約か購入したものを実店舗で受け取りという
購買方法です。
また、ショールーミングをやっているお店もあるようで、店内で実際に見て体験し、
後日サイトで購入。
これなら店内が混雑することもなくスタッフも少人数で人件費も削減出来ます。
また、バーチャル店舗を持っている企業もあるようですし、今後はオンラインでの
買い物や体験もどんどん利用者が増えそうです。
では、今後はバーチャルなど遠隔での体験やコミュニケーションが主流となるのでしょうが?
今後のことは予測できませんし、実際どの買い物方法を選ぶのかは私達次第です。
私達人間自体はアナログで、感情、感覚があり、
とても曖昧で揺るぎやすい感情を持ち合わせています。五感で物や事を感じ、
これまでの買い物体験や人生経験から様々な感情が呼び起こされ行動を起こすのです。
便利さや安全性を併せ持ち、感覚に訴える楽しい買い物が体験できる
世の中になればいいと切に思っています。
売り場のお悩み解決。売り場作りのプロ
株式会社センス&セオリー
http://www.shop-fukuoka.com/