本州は、来るべき梅雨入りが見通せず、むしろ梅雨明け後の天候に見舞われています。
30度超えは珍しくなく、35度超えも早々と聞かれるようになりました。
地球温暖化によるティッピングポイント、つまり気温上昇が続き、以前の気候には戻らないとする転換点、を超えた感もあります。
人はどの程度、暑さに順応できるのでしょうか。
恒温動物であるがゆえに、今の気候が最大限の耐性の及ぶところになるのでしょうか。
特にアジア地域は、湿度が高い地域になるため、酷暑気候は、身体には余計にきつく感じられます。
昨今は、女性のスタンダードであった日傘利用が、男性や子供たちでも見られるようになってきました。
背に腹は変えられないと思います。
NHKの気象予報士が、自分で実験した内容を伝えていました。
外気温が31度の晴天の時に、日傘ありの場合、頭の上部での気温は、約30度。
一方、日傘なく直接日照を浴びた場合、約44度だった、とのこと。
日傘は、大幅に温度上昇を抑える役割があることを証明したわけです。
加えて、街中で、多くはないのですが、樹木のある通りでは、少しひんやりとした温度を感じることができます。
酷暑の気象状況下では、ひなたよりも日蔭が断然と身体への影響を和らげてくれます。
人は往々にして、光を浴びる人生に憧れを持ちますが、これからは影の存在が大事になってくるわけです。
無理しないで過ごしたい夏の季節です。