2008年8月初旬


ラパロ宣告を受ける。

この病院はラパロの実績が高いので、そろそろかと予感はしていた。


診察中に、新しいT院長が一瞬だけ登場。

「お腹を開いて不妊の原因が分かる。術後、妊娠する人もも多いよ。」


予算は25~30万円ぐらいで1泊入院。

技術が高く、他の病院にくらべると、器具を入れるためのお腹も穴も最小限ですむとのこと。


が、あまりの卵管や卵巣の癒着が激しかった場合は、開腹手術を別途するとのこと。

まずは簡単な癒着を剥がして、卵管などの通りがよくなるように水を流すとのこと。


そこで先生に素朴な疑問をぶつけてみた。

「もしもラパロをやった後も妊娠しなかったら、次はどうするのですか」


回答はシンプルだった。

その時は体外受精をするまでです


なるほど。じゃあもう体外受精でよくない?

とりあえず持ち帰りにして家族会議にかけた。


ラパロの手術承諾書を読んだ母親は手術に反対した。

「手術中に大腸を傷つけて人工肛門を取り付ける可能性ってあるわよ。」可能性は低いのだが。。。

そこでダンナさんが一言。

「お金で解決するなら体外受精に進もう」

もうここまできたら体外受精も何も怖くない。

満場一致で体外受精にステップアップすることに決定した。


が、果たしてこの病院で体外受精をするべきなのか。

決断できず悶々とした日々が続き、ある日。


時々、ランチに行く同僚に子作りについて聞いてみた。

実は彼女も5年前に結婚していたが同じく子供がいなかったので、ここは無礼講で聞いてみた。

するとなんと彼女もく不妊治療中とのこと。

言わないものなのね。。。


「今度、体外受精で有名なKLC(加藤レディースクリニック)の説明会があるんだけど行かない?」

と彼女から説明会に誘われた。

そしてこれが、私はKLCに通うきっかけとなった。


不妊治療。これだけは予測不能なものかも。

2007年9月~2008年8月


子宮内膜ポーリープを取った後は妊娠しやすくなると信じてその後、

AIHを計5回行った。(07年9月、08年4月、5月、7月、8月)


結果、惨敗爆弾


唯一分かったのはダンナさんの精子は全く元気だということ。

AIHの数を重ねるごとに、この成績だけはどんどんあがっていった。


最初のAIH(下町レディースクリニック)と比べ、

最後には彼は飛躍的なスコアを叩きだすまでになった。

結果は下記のとおり。


運動精子濃度(Million/ml) :22.099.3 アップ

運 動 率(%)      :28.3%98%  アップ

正常形態率(%)     :23%47%  アップ

平均速度(Micro/Sec) :941       アップ


ブラボー!

やはり男性の場合、その日のコンディションによって大きく違うらしい。

一応、途中からマカは飲んでもらってたけどね。

さて、いよいよ私の問題だってことが浮き彫りに。。。


正直、最後の方はやる気もなくなり、ただ惰性で病院に通っていた。

基礎体温なんて測るのもやめてた。。

だってAIHの前日に必ずHCGを打つんだもん。

40時間に排卵するんでしょ?って。

そして8月、最後にAIHを担当した先生からついに宣告をうけることに。


「今回で駄目ならAIHは諦めましょう。

次はラパロ(腹腔鏡手術)をしましょう」


えっー!?また手術ですか~ショック!

泥沼にはまってきた感が。。。

2007年8月


子宮内膜掻爬手術

まさかこれが自分にとって初めての手術となるとは思わなかった。


「妊娠しやすくなる」

そう信じた前向きな手術だったと思う。


手術は半日入院だったが部屋は1泊5万円した。さすが高級病院きらきら

ふわふわカーペットにキッチン完備でまさにホテル。


が、手術は別で痛かった。

手術前に器具が入るように、子宮口を広げるというラミナリア(棒状)を入れられた。

1時間ほどそのままベットで待機するんだけど、これが激イタイあせる

なんか情けないのと痛いので泣けた。

ダンナは入院後、会社に行ったが母がずっと一緒にいてくれたから精神的に助かった。


手術自体は全身麻酔。

点滴とマスクで「1、2、3...」って数えているうちに意識は消えた。

次の瞬間、「手術終わりましたよ~」って看護婦さんの顔が見え、スゴっ!

※一部病院では局所麻酔でやると聞いた。。。


手術は無事1時間で終了し、執刀医からは

「これがあなたのポリープです。子宮の内膜を掻きだしました」

と小瓶に入った肉片みたいなのを見せられたショック!


その後、2時間ぐらいベットで休み退院。

意外と元気だったので、そのまま母と銀座に映画を観にいった車

そのあと、実家で1週間は安静にしていた。


1週間後の診察では院長は

「じゃぁ早速、AIHまたやってみようか。」

今周期で大丈夫ですか?と聞くと、

「なぁに子宮なんてもんは2~3日すれば元に戻るから!」

って笑いとばされた。


そしてその後1年間、私のAIH連打が続くこととなった。。。


※保険会社に申請して手術&部屋代の10万円はすべて戻ってきた。