共産党の常識は世間の非常識 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※この結果で責任論が出ないのが異常。

統一地方選の前半戦が終わった。まだ後半戦があるので最終的な結果を論ずるには早いが、途中経過としては地方議会41道府県の改選議席2260議席の内自民党は1153議席を獲得した。前回2019年は1158議席だったのでほぼ横ばいだと言える。岸田政権には失望させられる事は多いが、そこまで統一地方選には悪影響を及ぼさなかったと言う事か?一方で維新は大幅に議席を伸ばし、野党第一党も射程圏に入ってきているのではないか?立憲と共闘するなど首を傾げたくなる事もしていたりするのだが、野党としては立憲民主党なんぞより数倍マシな存在である事は間違いないだろう。

前半戦終了時点で「一人負け」の様相を呈しているのが共産党。立憲民主党や公明党も議席は微増した中、改選前99議席あった地方議会の議席は改選後は75議席と大幅減。しかも選挙前は愛知県のみ県議会議員の居ない「空白県」だったのだが、その愛知で議席を獲得した一方で新潟、福井、静岡、福岡、熊本の各県では共産党候補は全滅の憂き目に遭い、共産党にとっての空白県は5県に拡大した。どう見ても選挙での敗北は明らかだが、共産党はこれでも志位和夫の責任論には発展しないらしい。


※これでも責任がないとでも言うのだろうか?共産党?

政令市議会選挙でも共産党は22議席減らした93議席に留まった。そして「共産党が強い」筈の京都でも京都市議会議員選挙では「18議席→14議席」、京都府議会議員選挙でも「12議席→9議席」とどちらも議席減と言う結果に終わった。普通に考えれば言い訳の効かないレベルの「惨敗」と言っても過言ではないレベルの負けっぷりであるのは誰の目から見ても明らかであると言っても過言ではない。

…のだが、共産党に限ってはそうはならない。そもそもこの様な結果になったのは先日の古参党員を除名にしたからである事は容易に想像出来るだろう。しかし、共産党はそれを否定している。この除名問題に関しては当人達とどういう形であれ決着が付いた訳ではないし、そもそも共産党の主張に納得した国民がどれだけ居ると言うのだろうか?共産党の固定票が前回と変わらなかったのであればここまで大きな議席数の変動はしない。議席数や有権者数の変動による微増減はあってもおかしくはないが、それこそ理屈では共産党は固定票が一定なら選挙において最も議席獲得数が正確に予想出来る事になる。だが現実はそうではない。当然共産党固定票以外の得票数が共産党の議席獲得数に影響している事は間違いない。例えば野党に投票するにしても立憲は頼りない、維新や国民民主は思想的に合わない、社民やられいわ新選組の様な有象無象では自分の一票を活かせない、と言った理由で消去法的に共産党しか選択肢が残らない、と言ったケースも有り得る。またこの様な思考回路や共産党の主張の一点だけに共感してその選挙では共産党候補に投票、なんて事も有り得るが、いずれにせよ共産党だって浮動票を一定数獲得している事に違いはない。そういう人々が例の除名問題の対応で共産党に失望してしまったケースは十分に有り得る。そして共産党にはそういう「外部」の事は一切考えない、と言う裏返しでもある。

※共産党はそれにも及ばないのだが。

共産党だって主張の是非は別にして誰の目から見ても明らかな「公党」なのだから当然外部から批判されて当然の存在である。その意味では自民党と何ら変わる所はない。が、共産党は外部からの批判に聞く耳を持たない。除名問題はそれが世間に明らかになっただけだ。しかも志位和夫自ら「反共は戦争前夜の声」と

「共産党を批判する者は戦前回帰思想」

と言わんばかりの暴言を吐いた。これに世間が反発した結果がこれなら確かに除名問題など影響は微々たるものだが、それなら今度は敗北の直接的な原因を作った党首の責任はどうなる?と言う問題が残る。共産党以外の政党で選挙期間中の党首の失言が原因で惨敗しようものなら間違いなく責任問題となり、選挙後に党首クビ確実である。勿論失言など無くても話は同じだが。それが志位和夫の言う「強大な権限を持った公選された党首の末路」である。実際の共産党はどうか?と言うとどれだけ負けても「党首の責任論」すら全く聞こえず、志位和夫が選挙に勝った試しも殆んどないのに20年以上党首のままである。どう考えても自民党総裁や立憲民主党代表より共産党委員長の方が権限は強大である。共産党が何を言った所でそれが世間の常識である。それが判らないのが共産党である。

※共産党こそ憲法9条に反対していた政党。

要するに「共産党の常識は世間の非常識」なのである。今までは目立たなかっただけでしかないのだが、この所の除名問題でそういう部分が大きくクローズアップされてしまった。そこで何か手を打っていればまだ救いはあったかも知れないが、共産党は外からの批判には耳を傾けない為、そのまま我が道を進んで自らこの様な結果を招いたのだ。勿論まだ後半戦はあるが、1週間でそれを改善して得票を伸ばせるなら誰も苦労はしない。恐らく大同小異の結果にしかならないだろう。

共産党は自らの殻に閉じ籠るだけでなく、世間の声に耳を傾けるべきだし、党首の選出一つとっても国民に分かり易い手法を考えるべきだ。だがそれをやる事は「共産党のアイデンティティの放棄」と変わらない。だから出来ない。それが共産党の限界なのだ。万年野党なのにもそれなりの理由がある。そんな考えの集団に国家国民と言う大きな器の事を考える事は出来ない。日本が「民主主義国家」だと言うのであれば共産党は存在そのものが民主主義と矛盾する。妙な期待を抱かず、その現実を認識する事が国民には求められていると言える。