ウクライナ侵略戦争の「即時停戦」と言う偽善 | 大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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※必要なのは即時停戦ではなくコイツを止める事。

プーチンのウクライナ侵略に関して日本の国際政治学者やジャーナリストなど30人が連名で

「ロシアのウクライナ侵略戦争の即時停戦の仲介役に日本政府がなるべき」

とする声明を出したそうだ。一見もっともな主張にも思えるがその実、何も判っていないかプーチンの味方をしている様なものである。その意味が判らずこんな声明を出したのであればその愚劣さは筆舌に尽くし難い。単なる「日本の恥さらし」でしかないのだが。


※事態の本質を理解してから物申すべき。

声明では

「核兵器使用や原発をめぐる戦闘の恐れ」

「戦争が欧州の外に拡大することは断固防がねばならない」

等と主張している。確かに現状ロシアは核兵器を使用する危険性があり、実際に既に原発を占拠したり、攻撃している。原発への攻撃は国際法違反なのだが、ロシアの様な無法国家には「そんな事お構い無し」であり、目的達成の為なら文字通り「手段は選ばない」のである。

プーチンはNATOと国境を接する事を自国の安全保障上嫌っているが、自身のウクライナ侵略によってフィンランドがNATOに加入すると言う結果を生んだ。これによりロシアとNATOの直接接する国境は一気に2倍になった。それにロシアは反発しているが単なる「逆ギレ」でしかない。プーチンが問題解決に武力を用いなければこんな事にはならなかった。フィンランドのNATO加盟は完全にプーチンの戦略ミスである。

また「戦禍をこれ以上広げてはならない」と言うが、直接的な影響ではないにしろ、物価高と言う形で日本にもとっくに間接的な影響は及んでいる。勿論日本だけではなく、世界中がそうなっている訳で、そういう意味では望まなくても既に日本もこの戦争に巻き込まれていると言える。この声明を出した連中はその多くが左翼の言論者として名の通った者ばかりだ。こういう手合いの連中は

「戦争=武力行使」

としか見ていない模様だが、現状理由はどうであれ「先に武力行使した側」が悪者になる。そんな中で先制攻撃が有効だとしても中々それをやる度胸を持つ大統領、首相は居ない。だから直接的な武力行使以外の手法で他国に対して自分達の目的を達成しようと言う動きが現在の主流なのだが、コイツ等にそういう認識はあるのだろうか?ないのであれば

「学者やジャーナリストを名乗る割に相当の視野狭窄」

だと判断して差し支えないだろう。

※そうならない為にウクライナは戦っている。

そもそも「即時停戦」と言うが、プーチンがそれに応じるとしたら

「占領したウクライナ領をロシア領とする事を認める」

事が大前提であり、奴はそうでない停戦に応じる事はないと言って良い。世界中からここまで非難轟々を浴びて「何も得るものはなかった」のではプーチンとしては国内向けに顔が立たない。この手の独裁者は法や道理より「自分の面子」が優先される。仮にプーチンの顔をある程度立てるとしてもウクライナからすればこの戦争は「プーチンによる侵略」以外の何物でもなく、法や道理を曲げてまでプーチンに妥協する理由は最初から存在しない。ウクライナが今戦っているのは自国の独立と尊厳を守る為であり、それは誰にも否定出来ない当然の権利である。従って交渉で「停戦」を求めるならプーチンの言い分は全て否定されたものでなくてはならない。戦争によって多くの人命が失われ、継続する限りそれは増え続ける以外ないのは間違いないが、ここでプーチンの言い分を例え1%でも呑む事は

「侵略戦争に御墨付きを与える」

事にしかならない。この戦争でプーチンに「成果」を与えると奴は間違いなくそれを先例としてまた別の国に矛先を向ける。しかも奴は「在外自国民の保護」を口実に相手国に武力行使も可能にする様な大統領令まで出した。これによって日本への武力攻撃のリスクは高まったと判断して良い。コイツ等が何を考えてこの様な主張をしたのか?その意図に関わらず既に「戦争のリスクを回避する」だけではなく事は済まないのである。それが判らないでこんな事を言っているとは実に情けない。学者は何を研究し、ジャーナリストは何を取材していたのだろうか?

※左翼はいつもそう。

そもそもどんな理屈を並べ立ててプーチンを擁護した所で奴の仕出かしている事は「明白な侵略」でしかなく「力による現状変更の試み」である。それらを一切合切認めない、と言うのが日本をはじめとする世界の総意ではないのか?プーチンがウクライナの領土を占拠している現状で「停戦」と言うのはそれらを「プーチンには認める」事を意味する。プーチンを例外扱いして世界がそういう暴挙を認めなくてはならない理由が一体何処にあると言うのか?「プーチンは良くて他はダメ」と言うのは単なる差別だ。コイツ等の言う「即時停戦」の本質はそういうものだ。従ってコイツ等の主張、と言うのは単なる「偽善」でしかないのだ。他人にあれこれ言う前に先ずは己の偽善に気付くべきである。

しかもプーチンは日本を「非友好国」としている。如何に日本が仲介役を買って出てもプーチンがそう見なした相手の仲介を受けるとは到底思えない。仮に日本が仲介するにしてもプーチンの言い分を一つでも呑めばその時点で「世界への裏切り行為」に終わる。これでは仲介に成功しても逆効果でしかない。そういう事はこの連中、考える事は出来ないのだろうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

従ってコイツ等の声明、と言うのは「机上の空論」でしかないか「プーチンの侵略を間接的に応援」している様なものである。記事で名前の挙がっている連中は「憲法9条擁護」論者としても知れ渡っているが、侵略戦争を否定しておきながらプーチンの侵略は認める、と言う見事なダブルスタンダードを披露している。コイツ等に限らず左翼と言うのは所詮はこの程度なのだ、と言う事を我々は認識しておく必要がある。コイツ等の存在こそ平和の障壁だと言っても過言ではない。日本もいつウクライナの様にロシアの侵略を受けるか判ったものではない。だからこそ今、現実的な国防の手段、それを可能にする体制の整備と言う物を考えなくてはならないのである。左翼の上辺だけの綺麗事に騙されてはならない。