企業経営者は新しい事業に目が行きがちになりやすい。
新しい事業で成功をすればよいが、失敗をすれば会社が傾きか
ねない。その見極めができる経営者であればいい、しかしサラ
リーマン社長は自分がトップにいる間に手柄を立てたがる。
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４月に就任した西部ガスの加藤社長は、経営多角化で２０３０
年度に全体の売上高の５割をガス事業以外で稼ぐとしている目
標について、「軸足は少し原点側に戻した方がいい」と述べた。
本業のガス事業を強化する意向を明らかにした。
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再生可能エネルギーや不動産など主力以外の事業を収益の柱に
成長させるには「もう少し時間がかかる」と指摘した。企業の
合併・買収（Ｍ＆Ａ）などで多角化を押し進めつつ、温室効果
ガスの排出削減に向けて工場の熱源を石炭から液化天然ガス（
ＬＮＧ）に切り替える動きが目立つことから、需要の取り込み
に力を入れる考えを示した。
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ガス事業拡大のカギを握るのが、ＬＮＧ受け入れ拠点「ひびき
ＬＮＧ基地」北九州のタンク増設だ。建設費の高騰が見込まれ
るため入札を実施した上で年内に判断する方針で、加藤氏は「
投資額が増えたときに持ちこたえられる収益上の余裕があるか
だが、グループのネットワークが強くなるのであれば、少々歯
を食いしばってでもやりたい」と改めて意欲を見せた。
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