ビール大手４社の業績が好調だ。
２０２３年１２月連結決算はいずれも増収増益となった。
新型コロナの５類移行や昨年１０月酒税改正を追い風に、主力
のビールを中心に販売が伸びた。
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サントリーホールディングスの新浪剛志社長は記者会見で強調
した。「酒税改正法の追い風を受けるビールが大変好調で全体
をけん引きした」。売上高に当たる売上収益は前年比１０．６
％増の３兆２８５１億円と過去最高になった。２０２３年４月
に発売した「サントリー生ビール」が好調で、年間の販売量は
当初計画の１．３倍となった。海外からの引き合いが強いウイ
スキーも業績を押し上げた。
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各社に共通するのは、昨年１０月の酒税改正以降、減税となっ
たビールが好調な点だ。アサヒビールＨＤも主力の「スーパー
ドライ」が堅調で売上収益、最終利益ともに過去最高だった。
昨年のラグビーＷ杯で最高位スポンサーを務めるなど海外での
販促活動も奏功し、欧州の売上収益は２割伸びた。
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ただ、酒類市場は若者のビール離れなどで縮小傾向が続く。
今後大きな需要拡大が見込めない中、サントリーとアサヒは海
外事業の比率を高める戦略に乗り出している。キリンは新たな
収益の柱として、医療品と食品の技術を融合させた「ヘルスサ
イエンス」事業の強化を揚げるなど、各社は収益源の多様化を
進めている。
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