先日お風呂場に入りいつものように頭を洗い始めた。
すると頭の頂上あたりにズキンとした痛みが走り「アイタッ」
と思わず言った。前日になんかの拍子にかがんで、頭を上げた
時にぶつけたのだった。その痛みときたら目から火花が出て、
その場に思わずうずいて痛みが去るのを待つほどだった。
・
その痛み具合は数日間続いて忘れなかった。だが痛みに耐えた
ためか「あれっ、あの時頭にぶつかったのは何だったっけ」と
振り返るが、ぼんやりとした記憶があるだけでどうしても思い
出せない。そのうちに痛みも癒えて、完全に忘れ去った。
・
わが家の駐車場は掘り込み車庫になっていて、高さがないので
バックドアが中途半端にしか開かない。乗馬用ヘルメットを洗
ったあと乾かしてから、あくる日にいつものようにバックドア
を開けて腰をかがめてヘルメットをトランク室に入れた。
そして、かがめた腰を伸ばそうとした時激痛が走った。
・
「痛い」、この痛みは身に覚えがある。思い出すのに時間はかか
らなかった。数日前にお風呂で頭を洗った時、その痛みをどこ
でぶつけたのか思い出せなかったが、その痛みがこの痛みだっ
たのだ。１度あることは２度あるといいますが、まさにこの
ことを言うのかと思った。
・
風呂場で頭を洗う時、クルマのバックドアでぶつけたのを思い
出していたら今日ぶつけることはなかったのにと悔やんだ。
駐車場のバックドアを開ける時は、当分この痛さを思い出すの
でぶつけることはないのかな・・・
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