駅ホームの時刻表、時計、ゴミ箱がなくなる。
スマートフォンの普及やコスト削減などを背景に、これまで駅
に当たり前にあったものがなくなりつつある。ダイヤ改正のた
びに、新しい時刻表の作成や設置に数百万かかるという。
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１０月中旬、大阪市の南海電鉄天下茶屋を訪れると、ホーム上
の掲示板の時刻表あった部分が空白になっていた。代わりに掲
示されたのが、いくつかのＱＲコード。スマホで読み取ると、
同駅の時刻表や列車の運行状況が表示された。担当者はスマホ
の普及を踏まえ、デジタル化を進めていると説明する。
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通学で天下茶屋駅を利用する女子大生（２０）は、「いつもス
マホで時刻表を検索するので、変化に気づかなかった」。一方、
駅近くに住む男性（７５）は「スマホは持っているが、操作に
慣れていないし、画面を追うのは目が疲れる。駅の掲示を見る
方が楽だ」と話した。
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駅構内の時計の撤去も進む。ＪＲ東日本は、維持管理費の削減
などを理由に、２０２１年から約５００駅を対象に時計を撤去
している。最近は駅でゴミ箱を探すのも難しい。海外でのテロ
事件などを受け、中身が見える透明パネルのゴミ箱を設置して
いた東京メトロは「セキュリティー強化」を理由に、昨年１月
に全駅で撤去した。
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１年ほど前、最寄りの駅でもゴミ箱がなくなり「みどりの窓口
」も廃止された。今年は売店が閉店。高齢化で行政などのサー
ビス維持が難しくなると言われているがその影響が増える。
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