みずほ銀行は３年間で６０００億円をＩＴ分野に投じる。
２０１９年にデジタル化を進める方針だったが、システム障害
によって戦略が狂った。システム障害では、ＡＴＭ機に利用者
のカードや通帳が取り込まれる事態が起き、銀行業務の根幹を
揺るがす内容で、安定稼働は最重要課題となっている。
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今後３年間に投じる６０００億円のうち、７割はシステム障害
の再発防止や再発時の対応強化に向けたシステムの更新などに
充て信頼回復を図る。
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同時に今後３年間で内部管理部門を中心に人員を１６００人増
やし、デジタル化で削減が期待できる銀行の支店事務などに当
たる人員は減らす。新たな人員計画は、注力分野と位置づける
内部管理や法人営業、個人の資産形成といった分野に重点的に
振り向ける。ＡＴＭを始とするシステムの安定的な稼働や、高
度化するサイバー攻撃への対応力を強化する。
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ライバルはデジタルを新たな収入源とする投資を続けている。
三井住友銀行はスマートフォンアプリと連動したポイントがた
まるカード決済サービスを始めた。
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みずほＦＣも昨年、インターネット証券大手の楽天証券に２０
％出資している。安定稼働に向けた対応と、成長戦略を両立す
る手腕が問われる。
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