梅の花も満開を迎え、ぼちぼち桜の花が咲き出すころ。
いつもの公園を散歩していると、草陰から大きさにして３０セ
ンチほどのまるまると太った子犬が一匹出てきた。すると近く
にいた母親犬だろうか、私を見ながら警戒をしている。
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母親犬は大きなお乳をしているので、子犬はあのお乳を飲みな
がら育ったいるのだろう。母親は子犬のために常日頃の２倍以
上必死になって食べ物を探し求めているはず。昼だけといわず
に、場合によったら夜中も食べ物を探し求める。
・
野良犬の子犬と、飼い犬の子犬のかわいさは区別がつかない。
だが少しずつ両者の子犬は変わっていく。野良犬の子犬は、時
には雨風にさらされながら、母親のあとを必死に追いかけなが
ら住み家を変えたりする。飼い犬の子犬は、雨風がしのげる犬
小屋があるので何の心配もいらない。
・
野良犬の方は、いずれ親離れがやってくる。すると生きていく
ために、自分で食べ物を探し求めて歩き始める。この頃になる
と野良犬の子と、飼い犬の子は大きな差が出てくることになる
。目つきも変わって、体力的にも大きく変わってくる。
昔から「かわいい子には旅をさせよ」と言われてきたが、あの
まるまるとした子犬は、どんな将来が待っているのだろう。
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