馬場を常歩で回っていると、ところどころ白くなっている。
１２月の大寒波の時ほどでもないが表面の一部の土が凍っている。
「ザクッ、ザクッ」と土を踏むアースの足音が聞こえてくるが、たいし
たことではないのでスピードを落とさずに前に進んでいく。
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常歩で馬場を１周した後、今度は軽速歩で巻き乗りをくわえながら
馬場を数周回り、反対回りも同じように回る。軽速歩のスピードも申
し分ないようだ。これが終わるといよいよ駈歩になり、「駈歩～」と
声を掛け、足扶助をすると一気にアースは走り出した。
・
３日間体を休めていた割には反抗もしないので、少し気が抜けたが
徐々にスピードをあげさせていく。これ以上あがりそうにないので、
直線６０ｍに入ったところで少し強めに肩にムチを入れると驚いて尻
っぱねをした。しかし尻っぱねは１回だけで、肩に２回、３回とムチを
入れても尻っぱねはしない。そして徐々にスピードが増していき、ひ
さしぶりに以前のようなスピードに戻ってくれた。
・
インストラクターもアースのスピードを見て「今日のアースは、めち
ゃくちゃ乗っている」とおどろいていた。今日のアースのスピードを
私が騎乗するときは必ず１回は出させることにしようと思った。
あの手この手を使っていると、どこかで満足のいく到達点に達する
ものですね。
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