１週間に１度だけランチはうどんを食べることがある。
このうどん店はメイン通りといわけではないが、サブメインに
属するだろうか。おいしくて、ボリュームがあり、品揃えがた
くさんあるのでなぜかうどんを食べるときはこのお店に行く。
・
１２時も過ぎ１時前にお店に入ると、いつもは半分ぐらい空い
ているのだが昨日はまだたくさんのお客さんがいて、めずらし
く空き席をさがした。すると奥席の一番右側が空いていたので
そこに向かって歩いていると、空き席の手前にいたお客さんが
私をジィーと見ている視線を感じた。
・
「あらっ、こんにちわ～」
アパートでお世話になっている、Ｔ大家さん夫妻だった。
もうだいぶん食べかけていたので、もう少しで食べ終わるころ
だろうか。背中合わせになっているが衝立があるので、何をし
ゃべりながら食べているのか状況はわからない。
・
私は日替わり定食をたのみ食べ終わって席を立ち上がり、後ろ
にいたＴ大家さんはもういないだろうと振り返ると、まだ夫婦
して座っていた。２棟持ってるアパートはほとんど満室なので
、余裕の時間を過ごしているのだろう。
「社長、話があるのだが」「何の話しですか」
「駐車場が１台空いているので世話して欲しいんだが」
「駐車料金はいくらですか」「４千円」
「わかりました。何とかしてみましょう」
さすが細かい商売ができる大家さんだ・・・
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