パソコンのピクチャーの中に画像を入れている。
昨年の無断駐車の画像を開き、車番を見ると軽ワゴン『２＊－７７』
今見てきた車番と一致した。やはり昨年の無断駐車違反者だ。
先ほど事故車を見に行ったとき、違反者Ｈ氏の家の前を通った
がその時家の電気が赤々と灯っていた。もうすぐ家を出るかも
しれないので一刻の猶予もできない。
・
この事故車をすぐに撤去させないと、お客さんに迷惑がかかる
ことになるので少しの妥協も許すわけにはいかない。事務所を
出たのは朝の７時、駐車場まで歩いて５分の距離を急ぎ歩く。
現場に着くと事故車のドアが開いている。近づくとＨ氏が事故
車の中にある書類を代車に移し替えるところだった。
・
「おい、おまえは違法駐車の常習者か！なぜ昨日のうちに車
を移動しなかったのだ。すぐに今から移動しろ！」
「だって、タイヤが曲がって動かすことはできません」
「レッカーを呼んで、今すぐ移動しろ」
無理は承知なのだが、悪質なＨ氏に妥協を許せばいつのことに
なるかわからない。３０分のバトルが続く・・・
・
「車屋と連絡が取れ、昼過ぎに移動をします。すいません」
これで１つの目安がついたが、確認するまで油断はできない。
１時３０分に現地に行くと、間違いなく事故車はなかった。
そして借主に「先ほど事故車の移動がすみました。ご迷惑を
おかけしてすいませんでした」と深々と頭を下げた。
不動産屋はお金にならない仕事が沢山あるんです。続く・・
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