３歳になったばかりの孫は、昼から事務所にやってくる。
すると「手洗いする」と言って、流し台に直行して踏み台に上がる。
水をチョロチョロ出してあげると、手を洗い始める。手を洗うというよ
りも、水と「チャプ、チャプ」するだけで水遊びをしているようだ。
そして手が冷たくなり、ふやけてしまうまで永遠と続く。
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３時ごろに昼食を食べ終わると、今度は自分が使った食器やスプー
ンを洗い出す。これもまだ綺麗には出来ないので、後でもう一度大人
が洗ってあげる。自分が使ったものだけならまだいいが、私が使った
コーヒーカップやスプーンもたまに洗ったりする。昨日の朝、いつも
のようにコーヒーを飲もうとスプーンを見るとスプーンが白かった。
今までこんなことはなかったのに、「おかしい」と思った。よく見ると
スプーンにはクリープがついていて落ちていなかったようだ。孫が
洗って、それをそのままスプーン立てに直したようだ。もう少しする
と、綺麗に洗えるようになるかな ・・・
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最近私のところに来て、「社長のイスに座る」と言って座りたがる。
どうやら社長がどんな存在なのかわかってきたようだ。そしていつ
の間にか「アイナ、社長になる」と言い出した。「社長になると、仕事
をしなくちゃ～いけないよ」と言うと、「アイナ、仕事する」という。
３歳なりに大人の仕事をする後ろ姿を見たりして『社長』、『仕事』
などがどんなものかわかってきたようだ。
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でも仕事が終わって家に帰る時は、アンパンマンをベッドに寝かせ
てタオルをそっと掛けてあげる。こんなやさしい面も、いつの間にか
育っているんだと「ホッ」とした。
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