「常歩～」と声をかけ、まずはゆっくりと馬場を歩かせる。
馬場を１周すると、今度は「速歩～」と声をかけながら足扶助をお
こなう。スムーズに一連の流れ通りに動かすが、まだ体が出来上
がっていないので徐々にスピードをあげるようにする。軽速歩で加
速度をつけておかないと、駈歩が出来にくくなるからだ。
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続いて「駈歩～」と言いながら、足扶助を出す。しかし、すぐに走ろ
うとしないので、足で軽く蹴ってやるとゆっくりと走り出した。
ここから徐々にスピードをあげさせる。でもりりーは、メス馬でわりと
小型なので無理はできないが、たまにムチを使うと加速度を増す。
何度かムチを使っていると、強めになってご機嫌ななめになって尻
っぱねをおこなった。この時、私の体が左右にふらついたが朝の筋
トレストレッチをおこなっているので体勢はすぐに立ち直る。
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駈歩をしながら、巻き乗りをくわえたり徐々に難易度を上げていく。
ほどなくすると制限時間の４０分になり、騎乗終了となった。
首をなでやりながら「りりー、よく頑張ったな」とほめてやると、うれ
しそうにした。鞍からおりて、手綱を引きながら足洗い場に行く。
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足を水で洗ってあげて、ぬれたタオルで体を拭いてあげる。
足先は乾いたタオルで、入念に拭くようにする。ここは馬にとって一
番大切なところなので、カラカラに乾くまで何度も拭き続ける。
のども渇いているので、小さめなバケツにお湯をくんで飲ませた。
「ゴックン、ゴックン」音をたてながら一気に４Ｌほどを飲み干した。
最後に黒砂糖を２個あたえるとおいしそうに「バク、バク・・」。
「さっ、りりーおうちに帰ろうか」と声をかけ、手綱を引っ張ると動こ
うとしない。騎乗のあとは居心地がよかったのかな・・・
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