仕事中社員に喫煙を禁じる企業が増えている。
「たばこ休憩」で生産性の低下が解消されるだけでなく、社員
が健康になれば、医療費などの社会保障負担の軽減につながる
からだ。たばこへの批判はさらに強まる流れにあり、喫煙を禁
止する企業はこれからも増えそうだ。
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太陽生命保険は今年６月までに、本社と全国約１５００の支社
・営業所にあった喫煙所やスペースをすべて廃止した。全社員
の３割にあたる３０００人が喫煙者だったが、全員が社内では
禁煙している。営業厚生課の担当者は、「業務中に喫煙しなく
なったので効率的に仕事をするし、健康意識も高まった」。
島津製作所も１０月から、昼休みの前後２時間を禁煙とし、
２０２０年春以降は、すべての就業時間中を禁煙にする。
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「たばこ休憩」で度々仕事が中断され、生産性が低下する問題
が指摘される。業務中に社員が仕事を行わない「生産性損失時
間」は、喫煙者で年間７６時間で、非喫煙者の１．８倍だ。
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今年４月、大阪府の４０代の男性職員が、たぱこ休憩を問題視
されて処分された。大阪府は２００８年から勤務時間中の喫煙
を禁止していたが、この職員はのべ１００時間以上にわたり無
断で庁舎外に出て喫煙をしていた。
職場の喫煙制限で「業務の改善・効率化につながった」、「時間
あたりの生産性が向上した」などが報告され、企業にとっても
大きなメリットがあるので今後、禁煙を導入する企業は益々増
えそうだ。
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