プロ野球広島カープの黒田選手が日米通算200勝をあげた。
高校時代は控え投手で、大学でも東都リーグの2部でプレーするな
ど華やかな舞台は無縁だったが、いちずな努力と強い心でプロ野球
への道を切り開いた。
広島市のマツダスタジアムで23日行われた阪神戦は、広島は1回
ルナのスリーランで先制をして、3回には丸、新井、鈴木、石原が
タイムリーヒットを放ち4点を加えた。広島の先発黒田は、絶妙の
制球で7回を投げて9三振を奪い、無失点で降板した。外角の変化
球でバットに空を切らせたかと思えば、胸元を鋭くつく熟練の投球
で快挙に花を添えた。
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日本リーグでは150キロ台の剛速球として鳴らしたが、米リーグ
メジャーでは通用しなかった。そこで黒田は「動くボール」の拾得
に取り組み、強打者に立ち向かった。日本復帰後も、その多彩な球
種を駆使する。大幅なモデルチェンジに映るが、一貫して変わらな
いのが、攻めの姿勢だ。相手を知る努力を欠かさないからマウンド
で感じたことや打者の特徴などを書き留める。41歳の体力を受け
入れながら、打者と勝負をするという気持ちを強く持つ。
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大阪・上宮高校時代の指導者は、「球は速いが、制球は悪かった。
3年生になっても3番手の投手で目立たなかった。しかし下半身
の強化で黙々と走る印象が残る」。「いい思いでは少ないかもしれ
ないが、基礎体力と耐える力を培ったから今がある」。「エースで
もなく、甲子園にも出られなかった選手が、努力を積み重ねて大投
手になった。すべての球児に夢を与える存在です。」
鳴り物入りでプロ野球にたくさんの選手たちが入ってくるが、幾多
の試練に耐えきれずに散っていく。いかにして長くプレーを続ける
ことの大切さを黒田選手が教えてくれた。
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