フルスイング

巨人の小笠原選手が通算２０００本安打を達成しました。
プロ１５年目ので大台達成は、川上哲治、長島茂雄、張本薫に次ぐ史上
４位のスピード記録になった。
プロ３年目あたりから「とにかく振り切ることを徹底した」というだけ
あって空振りしても、彼のスイングを見ていると気持ちがいい。
いつしか「フルスイング」といえば、小笠原選手の代名詞になったが、
３７才のベテランになって屈指の好打者に成長しても、同じ練習を繰り
返すという。同僚のホームランバッター・ラミネス選手もべた褒めで
「小笠原さんはプロの姿勢が素晴らしい。生活のすべてを野球に向け
ている。尊敬しているし学ぶところがある」という。
フルスイングに妥協はない、一本でも多くのヒットを打つために体に覚
え込ませるためにただひたすら練習あるのみ。
小笠原が、なまじっか器用な選手であったのなら２０００本安打達成が
あったのかというと、そうでないような気がする。器用な選手は、少し
の練習でバッティングも他人より上達が早い。なので人より練習は決し
て多くないんですね。ある一定レベルまでいくと、人よりスイングを
一本でも多く行なうこと自体、ばかばかしくなってしまう。
こういう選手は、３０才そこそこでプロ野球選手として限界を感じて
引退をしていく。ベテラン小笠原選手の練習姿勢は、新人選手にも
お手本になるという。体がボロボロになっても、気持ちにキラリとひか
るものがある限り、次の３０００本を目指して欲しいものです。

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