昨日の新聞にマラソンの野口みずき選手が久しぶりに出ていました。
６年前のアテネオリンピックで金メダルを取り、一躍マラソン界の大ス
ターになりました。４年後の北京オリンピックを左足のけがで欠場して
、その後故障の繰り返しでマラソン界から遠ざかっていました。
２年５ヶ月ぶりにマラソンに復帰したわけですが、その間挫折の繰り返
しで「もうダメかも」と友人に弱音を吐いていました。
アテネで金を取った時の自信に満ちあふれた時と比べると、心なしか年
をとってしまったように見えました。現在３２才ですからまだまだ選手
として充分にやっていけるとは思いますが、故障と挫折の繰り返しは
想像以上につらかったに違いありません。
けた外れの栄光があるから、どうしてもその時に戻りたいと必死にもが
くわけですね。でも栄光は過去の産物でしかないのです。
実業団駅伝で３位でたすきをもらって、３位のままたすきを渡しました
が区間では５位と並の成績でした。その後の記者会見で「ロンドン五
輪へ向け、気持ちは切れていない。足が壊れるまで走りたい」と宣言。
野口みずきらしいなと思いましたが、私は無理は禁物と思いました。
金メダルを取ったときは２６才で体力気力とも絶頂期。その時から５年
を経たわけですから、間違いなく体力は落ちているはず。
気持ちだけが空回りすれば、ふたたび挫折だけが待っているのです。
今回の走りで「これで充分なのだ」と自分に言い聞かせて、これからの
マラソンを楽しんでもらいたいですね。
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