その時私はある秘策を思いつきました。
その前にカッターシャツを脱いでくださいと言われた時に、なぜやばい
と思ったかと言えば、前日の夜お風呂に入った後に下着シャツを表裏を
逆に着ていたのでした。それに気付いたのが、明くる日の朝顔を洗う時
だったので、まっいいかとそのままにしていたのでした。
若い看護士さんの前に、下着シャツを表裏逆に着たいい年をしたおっさ
んが現れたら、吹きだして笑われてしまうに違いありません。
ある秘策というのは、カッターシャツと下着のシャツも脱いでしまって
レントゲンを撮ると言うことです。私たちが子どもの時は、裸で撮って
いたものでした。ということで、下着シャツも脱いでレントゲンを撮っ
てもらい、なんとか看護士さんにはばれずにすみました。
先生との問診で軽い運動をした後、心電図がどう変化するか見ることに
しました。軽い運動とはルームランナーのようです。
「まずは普通のスピードで歩いてください」先生の指示で歩くと。
「歩幅が小さい！もっと大きく！」歩幅を大幅にすると今度は
「大きすぎる！」と叱責。この頃からなんだかいやな予感が・・・
ルームランナーの角度が上がり、スピードがどんどん増してきます。
必死に走りますが「おそい！遅れている！」と先生は容赦ありません。
「苦しくなったら言ってください」と言ったので、首を横にふります。
しかし素知らぬ顔をしています。しばらくして「大丈夫ですか」に。
私は思わず「苦しい～」と言うと、ようやくルームランナーを止め
ました『殺す気か～』。それにしても、人使いが荒すぎるこの先生は、
きっとしごきの体育会系だったに違いない。ふ～くたびれた～。
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