2003年の「テレビ視聴の発達への影響」をみる調査から。
日本小児科学会が1歳6ヶ月健診対象児1900人について
調査・分析しました。
・1日4時間以上は4時間未満の子どもに比べ1歳6ヶ月
の時点での意味のある言葉(有意語)の出現の遅れの
割合が1.3倍。
・テレビが8時間以上ついている家庭(長時間視聴家庭)
で4時間以上視聴している子どもと、それ以下の子どもと
比べたところ、有意語出現の遅れの率は、前者が後者の
2倍と高かった。
・特にテレビ視聴時、そして日常でも、親子の会話が少ない
家庭の場合は、長時間視聴している子どもの有意語出現
が遅れる率が高くなる。
・テレビ視聴時の親の関わりが少なく、かつ長時間視聴の
子供はそうでない子どもより有意語出現が遅れる率は
2.7倍であった。
学会は、ここから、テレビは短めに、親子のコミュニケーション
も取りながら、ビデオのヘビロテはやめて、と提言しました。
さて、現代。
時代はこれがスマホに取って代わりました。
テレビより空間に支配されないそれの影響は、まだ調査
されていません。
ケータイやスマホがなかった時代には戻れません。
これが子どもにいい影響になるようにするのが、大人の
仕事でしょうね。
出雲の稲佐の浜を弥山から見たのと似てたなぁ。