居合わせる力 | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

前回の名越先生のお話から。氏はもともと思春期精神医学が専門だそうで。

対人関係問題って3~4歳からでてきます。それまではいっしょに遊んでいるようで、それはこちらの先入観で、実は丹念に観ると、それぞれがばらばらに別のことをやっていることがわかります。「お片づけ」なんかも、みんなでやっていても互いに協力しているわけじゃない。 この段階は、発達的には意外と大切な『居合わせる力』が養われる時期と言えて、これは、他人といっしょにいても安心できる・他人といっしょにいたほうがもっと安心できるという能力。この能力がうまく獲得できないと、「空間を共有する」ことに安心感をもてなくなってしまう。

だから、トレーニングになるんですね、児童館や保育園・幼稚園、子育てイベントもそうです。10~20人と集まるってのが。幼稚園でも3年目くらいでようやくコミュニケーションをとり、協力しあって遊ぶようになるそうですから(それまでは別々めいめい)、まず最初に「居合わせる力」があって、いっしょにあそぶことを覚えていくのだそうです。

心理学のほうではあまり注目しない「居合わせる力」。精神科医は着目しているようです。

名越先生は立食パーティみたいなのに30代ぐらいまで行けなかったそうです。この「居合わせる力」が足りないんだそうで。わたしも名刺交換会や初めて行くセミナーなんかでは、居所がわからなくってめっちゃ不安でキライです(笑)。欠落ぎみだな。。

とはいえ、あとからでも獲得できる能力ですよ、きっと。焦っても仕方ないし。ただ、発達の段階で順を追って獲得したほうが「楽」だろうな、とは40代になって思います(笑)。



千殊むすび院長日記-201111200720000.jpg
能登半島の最北端には



千殊むすび院長日記-201111200711000.jpg
禄剛埼灯台

「海から昇る朝日」と「海に沈む夕日」が同じ場所でみられる。

この「空気観」が最高にいい!