小児の肘は外れ易い | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

2~5歳ぐらいのこどもの肘って、関節が未発達で


とってもはずれ易いんです。


こどもによっては、繰り返す・クセになる子もいます。


「肘内症」っていいます。




長女が3歳ぐらいのとき、はじめてなったときには、


「いたいいたいっ!」といって、絶叫しながら腕を自分で


ぶんぶん振り回して「あ、なおった」だって(爆)。


偶然入っちゃったんですね、肘が。


親子で「向かい合って両手をとって前回り」ってぇのが、


いちばん危ないですね。


(ふつうはだいじょうぶなんですよ。


 一時期、そういう時がありますってことです。)


二回目にはずした時は、入れることができず、


病院に連れて行きました。


ドクター「だれにやられたの?」(知り合いの先生です)


長女「おとーさん!」 おいおい・・・


ドクター「わるいお父さんだねぇ(笑)。コキッ はい、なおった」

     あんたまで、おい・・・


あっという間のその手技、ガン見して、ゲットしました(笑)。



あれから10年?その手技をほとんど使うこともなく、


時は流れました。(長女も他の子もそれから肘を外さなかった)




先日、法事で帰省している時のこと。


法要後の食事の席で、いとこがこどもを連れて、血相変えて


やってきました。


「右腕をぶらっとさせたまま、痛がってて、その手も


使わないんだけど。 診てくんない?」


偶然、そのときはまだシラフ。(よかった、飲んでなくって)


んじゃあってんで、「U君バンザイしてみて」「手をグーパー


できる?」なんて言ったところで、相手は2歳になったばかりの


男の子。機嫌わるくて今にも泣き出しそうで、まったく問診不能。


まわりの親戚のおばちゃんたちは、「はやくU君なおしてあげて」


って目で大注目(笑)。


(あの~、オイラはりきゅうだぜぇ~。ほねつぎじゃないんですけど)


そんな理屈は、おばちゃんたちにはどうでもいい(涙)。


しかし、患部が肩なのか、鎖骨なのか、肘なのか、それ以外か。


問診もテストも不能となると、施術のしようがないんですね、


ホントは。。 折れてるかもしんないんだし。


逃げたい。でも逃げたらおばちゃんたちに、またネタを握られる。


それでなくっても、集まると昔の悪行の数々を暴露され、


とっちめられているってぇのに。


もう40越えてんだぜ、、、。 あー、ウチのこどももみてるー。


はっと10年前を思い出し、肘内症の手技。


(外旋してぇ、屈曲してぇ、ポキっ )


「あ、入った」


って言うが早いか、U君はしって遊びに行っちゃった(爆)。


おばちゃんたち「一家にひとり鍼灸師だね」 だって。


よくゆーよ。


なんとか面目を保った、平和な1日でしたとさ。