産後の骨盤ベルト | 千殊むすび院長日記

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東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

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最近、あまりにもこの質問をうけるので、

おんなじ答えを言い続けてまして。

そろそろ飽きてきたんで、ブログに書けば少し収まりますかね。


産後の骨盤ベルト、『必要ありません』。


放っておいても、ちゃんといくべきところにいきます。



骨盤はまるくて、どのような形にも対応できるようになっています。

今回はお産で「開く」という機能を果たすのに対応しました。

でも、この形をお産したとき以外は気に入らない、だけの話です。

ゆっくり産後休めば、徐々に生活に対応していきます。

早く生活に対応した骨盤にしたければ、

それを理解し対応できる治療家のところにいったらいいと思います。


「開いた骨盤を締めたい」からベルトで。よく聞きます。

締める作用は筋肉のしごと。

ベルトにしてもらっても解決しないどころか、

筋肉がサボりますから、

余計に骨盤の生活への対応が遅れ、

ひとによっては痛みまで長引きます。

「ベルトがないと生活できない身体」

は、ベルト屋さん以外喜びませんぜ。


お産によって身体にはケガや炎症がいっぱい起こっているともいえます。

そう考えれば、時間が経てば治っていくものなのですから、

急いでもそんなにかわりません。

(炎症を起こしている局所を揉んだりしたら、余計炎症がつよくなります。

傷口を揉むのといっしょって考えてください。)

安静にして、新生児としあわせな時間を楽しんではいかがでしょうか。

そういう考えの方のところには、身体の機能が高まるお手伝いをしに、

往診でも行かせていただいています。


だから、わたしに「骨盤しめてくれ」っていわないで!(笑)