なぜ絵馬か? | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

農耕民族である日本では、雨の問題は大変重要でした。

旱(ヒデリ)も多雨も困ります。

(だから東洋思想では中庸が一番なんでしょうね)

先日参拝した神社は水の神の総本宮。

朝廷からの奉献もされていました。

旱でいっぱい降ってほしい時は「黒い馬」を、

長雨の時には「白い馬」を奉納していましたが、

朝廷から奉納される生きた馬が途中で死んでしまったら大変と、

絵に描いて奉納するようになったのが、絵馬の始まりとか。

でも、その神社には絵馬になる前に奉納されていた、

わらでできた人形の黒い馬が残っていました。

すごい歴史をみた思いです。


さて、なぜ黒と白の馬か。

馬は神の乗り物。龍の化身。

馬はいいとして。


旱は日照り、火で赤。

火のエネルギーを削ぎたいから、黒を使う。

納得。


では止雨の時の白は??

水の母の色である白と考えたら、余計に降っちゃう。

「実するときはその子を寫せ」←この字にさんずいがつきます。

水の子である木を寫すのは金。

金の色は? 「白」!

やっとでた。


く、くるしい、、、。


まぁ、水を剋する土の色の「黄色い馬」はいませんけどね。

それとも、つちの色は茶色って考えたら、茶色い馬って

あまりにもふつーすぎて奉納にならない?


かんがえすぎ、ですね。