痛みの効用 | 千殊むすび院長日記

千殊むすび院長日記

東京・大塚にある『千殊むすび鍼灸院』院長の宮本啓佑です。
健康のことだけでなく、日々起こった面白いこと、趣味の山登りや社寺巡りのことなども書いていければなあ、と思います。

なにか熱いモノに触ったときなど、身体を反射的に動かすことがありますが、


そんな時、ひとはその身体にとって有利なほうに動かすようです。


疲れ果てているのに、それを無視し続けているとか、それでも頑張り続けないといけない


環境におかれているとき、身体は域値を上げて「鈍く」なります。


(でないと感じていることが辛くなるので。)


患者さまの身体を観た時、「これはもっと痛いし辛いはず」っていうのに、


「それほどでもない」的な反応の場合、


わざと主訴じゃない、本人の気付いていない(安全な)箇所を、強くつかんだり、


熱ーいお灸をしたりします。


そのとき身体は、必ず(本人は意識できなかった)有利な方向に、反射的に動いてくださいます。


もうそれだけで、さっきとはぜんぜん違う状態。


急に「治る」機転がはたらき始めます。


これなら自分でできますよね、ってお話しても、


まず、だーれもやられませんね(笑)。


すっきりしますよー。