余は如何にして行政書士となりし乎 | シニアライフの「常識」を斬る!?

シニアライフの「常識」を斬る!?

成年後見とか、遺言とか、介護とか・・・

 ときどき、行政書士の方から「谷口さんは専門分野がハッキリ決まってていいですよねー」と言っていただくことがあります。

 

 

 どういうこと?と思われる方もいらっしゃるでしょうから、解説します。

 

 

 行政書士が扱える業務範囲は、メチャメチャ広いのです。

 

 大きく分けると、「許認可系」「民事法務系」

 

 

 許認可にも、いろいろあります。

 

 大昔に比べれば規制緩和が進んだのでしょうが、いまだに日本は許認可大国。業界の数だけ許認可があると言っても過言ではありません。

 

 例えば、古物商、風俗営業、飲食店、車庫証明などなど・・・

 

 介護事業者の指定申請や有料老人ホームの届出も、(厳密には微妙な違いがあるのですが) 広い意味では許認可に含まれます。

 

 

 民事法務系だって、遺言・相続、離婚、交通事故・・・それぞれの分野でプロとして恥ずかしくない仕事をするには、やはり経験やノウハウが必要です。

 

 

 ですから、行政書士はおのおの得意分野、専門分野を持って営業している人がほとんどで、何でも来いの万能選手にはお目にかかったことがありません。

 

 一部長老系の先輩の中には、いろいろ看板に掲げている方もいらっしゃいますが、実態としては顧問先が固定していたり、行政書士会の役職が「メイン業務」になっているケースが多いようです。

 

 

 なので、独立を考えていたり、独立して間もない方の中には、ご自分の専門分野が固まっておらず、悩んでいる方も少なからず存在します。

 

 そんな「悩める行政書士」から、冒頭のような言葉をかけていただくわけです。

 

 

 しかし私にしてみれば、自分にできるのは「高齢者・障害者が安心して暮らし続けられる地域社会の創造に(ほんの少し)貢献する」ことだけで、他のことはできないし、やりたくもありません。

 

 もっと言えば、私は「やりたいこと」が先にあって、「やりたいこと」に合わせて適当にそれらしい資格を取っただけ。

 

 だから、資格を取ってから「どの分野を手掛けようか」と考えている方とは、スタートから違うのです。

 

 

 いや、正直に言えば、サラリーマン時代に「なんとなく」資格を取りたいと考えて、行政書士試験の勉強をしたことはありました。

 

 3回くらい思い立ってテキストを買ったのですが、たいして難しい試験でもないのに、目的意識が薄~いので勉強が長続きせず、すぐに放り出す始末。そのたびに自己嫌悪に陥る繰り返し。

 

 

 しかし、自分で独立のリスクを背負ってでもやりたいことが見えたら、上司のパワハラで胃痛に悩まされながらも合格できたのです。

 

 

 そんな経験を経て、今、私は僭越にも「シニアサポートの専門家」を名乗って仕事をしています。

 

 まだまだ経営的に軌道に乗り切ったとは言えませんが、迷うことはありません。長時間労働で貧乏でも平気です。

 

 

 専門分野って、そんなもんじゃないでしょうか?

 (ちょっとカッコつけすぎたかな?)

 

 

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