芥川龍之介を読んで触れる価値と現代ならではの価値。 | 飲食店SNSマーケッター・鵜沼聡志のブログ

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北海道札幌市で飲食店さんのSNSのカウンセリングや細かな活用方法のお手伝いをしています。フリーワインソムリエ。漫画、ロック、歴史やワインの雑学が大好き。エクスマ54期・ヴィーノ。


今日から旭川の北の町・比布町へ師匠・藤村先生のサポートをするため一路特急カムイで旭川へ向かっています。


明日は毎月恒例の比布エクスマ化プロジェクト、明後日は前代未聞のエクスマセミナー in ぴっぷ町あるので。(まだお席があるので来たい方はまずご連絡を)


そんなJRの車内で読んだ芥川龍之介の短編小説「羅生門」


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芥川龍之介の処女作「老年」を含め、名作と言われる「鼻」や「芋粥」も含まれていて、読んだ方も多いかと思います。


ボクは「蜘蛛の糸」を知った後に興味が湧いてこれを読んだはずなのに内容をほとんど忘れてました。なので新鮮な気持ちで読みました。笑


この中に「煙管」(キセル)というタイトルのお話があるんですが、


加賀の前田斉広(まえだなりひろ)という殿様が季節ごとに江戸城に登城する(行く)お話なんですが、加賀百万石という意味をご存知の方も多いと思いますが、すごくお金持ちの国と言われていた加賀の国。


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ボクが前田+キセルと聞いて思い出すのはこの人。引用:花の慶次〜雲のかなたに〜


その殿様の使うキセルは黄金で出来ていて、とても風流なものだし、もちろんとても高価なものだったそうです。


この殿様は加賀百万石を持ち歩いているような気になるから、このキセルを見せびらかすのが好きだったそうです。目立つから注目も浴びるのが優越感に浸れるものだったそうです。


そして江戸城でこのキセルを1人のお坊さんにねだられるという話なのですが、興味を持ったのが殿様は結果お坊さんにキセルをあげてしまうんですが、とても高価なキセルをあげたにもかかわらず、ご満悦で加賀に帰るんです。


なぜだと思います?


話の本題は別なところにあるのでネタバレしますが、殿様はこの黄金のキセルをお坊さんにあげることで「一介のお坊さんに黄金のキセルをあげた太っ腹な殿様」という箔がつくという理由です。


そしてこの黄金のキセルを部下にまた作らせるのですが…というところからが話の本筋に入っていくのですが、この話を読んだ時に「ああ、この殿様は黄金のキセル自体の値段的価値は感じていないんだな」というところ。


このキセルを持っていることで味わえる気分、キセルをあげることで気分が良くなる体験をしたんだということ。


これが明日からのエクスマの考え方「モノを売るな、体験を売れ!」にすごく近いなって思いました。(あくまでも近いって話)


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コンビニの珈琲と喫茶店で飲む珈琲の違いって何?


黄金の価格としての価値ではなく、そのモノを手に入れたらどういう気分になれるか?どういう体験が出来るか?ということに注目しました。


黄金としての価格的価値はすごいものでしょう。でも黄金の価格的価値以上の気持ちがそこにあるからこの殿様はまた部下に作らせるわけです。


金額じゃなく、どういう気分に浸れるか?ってこと。


考えてみて下さいね。とても大切な視点です。


これ、黄金だからわかりづらいけど、値段以外のことに価値があるということです。


高価じゃなくても同じだってことですよ。


同じ3,000円のワインがあったとして、同じ場所、同じ作り方、同じ人が作っていたとして(実際にはあまりないけど)


値札にワイン名と値段だけしか書いていない情報の少ないものと、かたやそのワインを作っていく上での苦労話とか作られた理由とか思いが書いてある、景色を思い浮かべられるワインだったらどちらを飲んでみたいですか?って話です。(身の回りのモノ、あなたの商品やサービスに置き換えてみて下さい)


値段ではなく(時には少し高かったとしても)商品の質でもない。飲む理由に至る情報が決め手だよなって思いません?


そしてそれがインターネットという世界中の情報の中にあるんです。その情報は埋もれやすいし、似たような情報や商品はたくさんある。


特にSNSなどで、芸能人でも有名人でもない個人が情報を発信出来るようになった時代だと、お客さまが語ることが出来たり、お客さまに語られることになったりすることが大切になってきてます。


だってその他は埋もれちゃうから。


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この中からボクが芥川龍之介を選んだ理由は「文豪ストレイドッグス」という漫画を通じたから。



みんな美味しいワインであれば良い。それに飲む理由や値段以外の価値があればいい、さらに、友達や知人が売っていたら尚いい。


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引用:花の慶次〜雲のかなたに〜


でもそれってちゃんと伝わってますか?昔親友と思っていた友達にすら伝わってないことありませんか?


今自分が何者か?


それを伝える手段はSNSという手段で、誰でもどこでも平等に出来るはずです。


広告なんて自分の伝えたいことを伝えるだけのツール。


今はみんな何かと忙しい。一方的に話す知らない人や企業の話を見たり聞いたり読んだりするほど暇じゃないはずです。


でも、自分の人生の中のどこかに関係性を見出せたら、そこに関係のあるものは興味を持つわけです。


語れることも価値、そして語られることが新しい価値。


もし、自分たちのサービスや商品をそういう視点で考えたことがなかったとしたら、そんな視点で考えてみて足りないことはないかなぁと思いを巡らせてみてはどうでしょうか?


明日からのスタッフミーティングを熱く終わらせた後、温泉に浸かり、ひと息ついた比布町の宿泊施設「遊湯ぴっぷ」で思ったことはそんなことでした。



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