第213回世日クラブ定期講演会が開催されました | 世日クラブじょーほー局

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クルド人問題 住民顧みられず

ジャーナリスト石井孝明氏が講演

 

(石井孝明氏)

 

 世界日報の読者でつくる「世日クラブ」の定期講演会が20日、オンラインで開かれ、ジャーナリストの石井孝明氏が「外国人問題で混乱する埼玉の現状~『共生』は不可能か」と題して講演した。石井氏は、埼玉県川口市に住むトルコ籍クルド人の中に遵法(じゅんぽう)意識が低い人が目立つことで、日本人地域住民が我慢や泣き寝入りを強いられている現状を強く問題視し、何より優先すべきは「日本人の人権」だと訴えた。

 

 石井氏は、クルド人を擁護する活動家らが歴史的な背景から「クルド人がかわいそう」と地域住民の生活を顧みず、日本人に我慢を求めていると指摘。クルド人によるゴミの問題や婦女暴行、拉致未遂、暴力沙汰で基幹病院の救急機能が約4時間停止した事例などを紹介し、これらを「逆差別」だと疑問を呈した。

 

 英国やフランスなど、移民をいち早く受け入れた国では、治安の悪化や暴動が起きるなど社会が不安定化している。にもかかわらず、日本政府は人口減少の対策として、外国人労働者を受け入れようと規制を緩和してきた。石井氏は、倫理観が大きく異なる外国人労働者の受け入れで「(会社などの)個別利益は増えても社会の負担が大きい」とし、「制度を作っても治安、教育、子供、納税などの周辺部分で大量に問題が起きている」と指摘した。

 

 外国人労働者との間で必ず起きる生活現場の軋轢(あつれき)を政府と自治体が一丸となってどう解決するかが移民政策の大きな課題であり、「整備が終わるまでは(外国人労働者の)受け入れを停止すべき」だと語った。

(世界日報4月22日付1面より転載)